第34回 臨床工学技士国家試験 午前 第64問
第34回 臨床工学技士国家試験 午前 第64問(呼吸療法装置)の正答は 4 です。人工鼻(HME:熱水分交換器)は呼気の熱と水分をためて次の吸気に戻す受動的な加湿器。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d ✓
- 5. d、e
正答:4番
初回正答率 70.4%参考値
27人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
人工鼻(HME:熱水分交換器)は呼気の熱と水分をためて次の吸気に戻す受動的な加湿器。水を使わないので過剰加湿にならず(c)、加湿用の水がない分細菌汚染が少ない(d)。死腔の増加と、分泌物・薬液での目詰まりが弱点。
【各選択肢の解説】
a.死腔がない。
❌ 誤り。正しくは、患者と回路の間(Yピース側)に挿入するため、その内容積の分だけ死腔が増える。
b.気道出血時に適する。
❌ 誤り。正しくは、血液や多量の分泌物でフィルタが目詰まりし気道抵抗が上がるため、気道出血時は使用しない(加温加湿器を使う)。
c.過剰加湿にならない。
✅ 正しい。患者自身の呼気の水分を戻すだけで外から水を足さないため、過剰加湿は起こらない。
d.細菌汚染が少ない。
✅ 正しい。加湿用の水(チャンバ・回路内の結露)がなく、使い捨てで交換するため汚染源が少ない。
e.ネブライザとの併用に適する。
❌ 誤り。正しくは、エアロゾルが人工鼻に付着して目詰まり・抵抗上昇を起こすため、ネブライザとの併用は適さない。
❌ 誤り。a・bとも誤り。正しくはc・d。
❌ 誤り。a・eとも誤り。正しくはc・d。
❌ 誤り。bは誤り。正しくはc・d。
✅ 正しい(=正答)。2つとも人工鼻の利点である。
❌ 誤り。eは誤り。正しくはc・d。
【試験対策ポイント】
| 項目 | 人工鼻(HME) | 加温加湿器 |
|---|---|---|
| 加湿のしくみ | 呼気の熱・水分を再利用(受動的) | 水を加温して加湿(能動的) |
| 過剰加湿・結露 | 起こらない | 起こりうる |
| 死腔 | 増える | 増えない |
| 多量の分泌物・気道出血 | 不適 | 使える |
| ネブライザ併用 | 不適 | 使える |
人工鼻と加温加湿器の同時使用は禁止(人工鼻が水分で閉塞する)。
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