第34回 臨床工学技士国家試験 午後 第33問
各種治療機器第34回午後
第34回 臨床工学技士国家試験 午後 第33問(各種治療機器)の正答は 3 です。AVディレイは心房の刺激(または感知)から心室を刺激するまでの待ち時間で、生理的な房室伝導時間(PQ時間)に合わせて120~250 ms程度にする。
問題
植込み型ペースメーカについて正しいのはどれか。
- 1. AAI は心室をペーシングする。
- 2. デマンド機構はpulse on T 対策には無効である。
- 3. デュアルチャンバ・ペースメーカのAV ディレイは120~250 ms 程度に設定する。 ✓
- 4. 電極は自己心拍の心内波高値が1 mV 以下の箇所に留置する。
- 5. X 線CT はペースメーカの誤作動を起こさない。
正答:3番
次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。答えはアプリの学習記録に残ります(登録不要) — 弱点分析・成績グラフはアプリで
この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)
初回正答率 55%参考値
20人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — デュアルチャンバ・ペースメーカのAVディレイは120~250 ms程度に設定する。
AVディレイは心房の刺激(または感知)から心室を刺激するまでの待ち時間で、生理的な房室伝導時間(PQ時間)に合わせて120~250 ms程度にする。AAIの部位・デマンド機構の役割・電極留置の基準を取り違えた肢を見分ける。
【各選択肢の解説】
1. AAIは心室をペーシングする。
❌ 誤り。正しくはAAIは心房をペーシングする。NBGコードの1文字目がペーシング部位で、A=心房・V=心室・D=両方。
❌ 誤り。正しくはAAIは心房をペーシングする。NBGコードの1文字目がペーシング部位で、A=心房・V=心室・D=両方。
2. デマンド機構はpulse on T対策には無効である。
❌ 誤り。正しくはデマンド機構はpulse on T対策に有効。自己心拍を感知すると刺激を出さないので、T波の上に刺激が乗って心室細動を起こす危険(固定レートで起こる)を防ぐ。
❌ 誤り。正しくはデマンド機構はpulse on T対策に有効。自己心拍を感知すると刺激を出さないので、T波の上に刺激が乗って心室細動を起こす危険(固定レートで起こる)を防ぐ。
3. デュアルチャンバ・ペースメーカのAVディレイは120~250 ms程度に設定する。
✅ 正しい(=正答)。心房収縮で心室を満たしてから心室を収縮させるため、PQ時間に相当する長さに設定する。
✅ 正しい(=正答)。心房収縮で心室を満たしてから心室を収縮させるため、PQ時間に相当する長さに設定する。
4. 電極は自己心拍の心内波高値が1 mV以下の箇所に留置する。
❌ 誤り。正しくは確実に感知できるよう、心内波高値が大きい箇所(心室ではおおむね5 mV以上が目安)に留置する。
❌ 誤り。正しくは確実に感知できるよう、心内波高値が大きい箇所(心室ではおおむね5 mV以上が目安)に留置する。
5. X線CTはペースメーカの誤作動を起こさない。
❌ 誤り。正しくはX線CTのX線束が本体に当たると、オーバーセンシングなどの誤作動を起こしうる。本体部分への連続照射を避ける。
❌ 誤り。正しくはX線CTのX線束が本体に当たると、オーバーセンシングなどの誤作動を起こしうる。本体部分への連続照射を避ける。
【試験対策ポイント】
- NBGコード:1文字目=ペーシング部位、2文字目=センシング部位、3文字目=応答様式(I=抑制・T=同期・D=両方)、4文字目R=心拍応答
- デマンド機構=自己心拍を感知したら刺激を止める=pulse on T の予防
- AVディレイ≒PQ時間(120~250 ms程度)
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