MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第34回 臨床工学技士国家試験 午後 第61問

情報処理工学第34回午後

第34回 臨床工学技士国家試験 午後 第61問(情報処理工学)の正答は 2 です。FFT(高速フーリエ変換)は時間の波形を周波数成分に分解する計算で、用途はそのまま周波数分析(スペクトル解析)。

問題
生体時系列信号の解析手法と用途の組合せで正しいのはどれか。
  1. 1. ローパスフィルタ ― 聴覚誘発電位の検出
  2. 2. FFT ― 周波数分析 ✓
  3. 3. 微分法 ― 基線動揺の除去
  4. 4. 加算平均法 ― 平滑化
  5. 5. 移動平均法 ― 波形パターンの認識

正答:2番

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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 50%参考値

14人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:2番 — FFT ― 周波数分析

FFT(高速フーリエ変換)は時間の波形を周波数成分に分解する計算で、用途はそのまま周波数分析(スペクトル解析)。他の選択肢は手法と用途の組合せがずれている。


【各選択肢の解説】

1. ローパスフィルタ ― 聴覚誘発電位の検出
❌ 誤り。ローパスフィルタは高い周波数の雑音を除く手法。正しくは、背景脳波に埋もれた聴覚誘発電位の検出には加算平均法を用いる。
2. FFT ― 周波数分析
✅ 正しい(=正答)。FFTは離散フーリエ変換を高速に計算する手法で、信号にどの周波数成分がどれだけ含まれるか(パワースペクトル)を求める。心拍変動解析や脳波の周波数解析に使われる。
3. 微分法 ― 基線動揺の除去
❌ 誤り。微分法は波形の傾き(変化の速さ)を取り出し、急な立ち上がりを強調する手法で、心電図のR波などの検出に使う。正しくは、基線動揺(ゆっくりした揺れ)の除去にはハイパスフィルタを用いる。
4. 加算平均法 ― 平滑化
❌ 誤り。正しくは、加算平均法は刺激に同期して波形を繰り返し加算し、不規則な雑音を打ち消して微小な誘発電位を検出する手法。
5. 移動平均法 ― 波形パターンの認識
❌ 誤り。正しくは、移動平均法は前後のデータの平均をとって細かい雑音を減らす平滑化の手法。

【試験対策ポイント】

手法用途
ローパスフィルタ・移動平均法高い周波数の雑音を除く(平滑化)
ハイパスフィルタ基線動揺(低い周波数)の除去
微分法急な変化の強調・検出
加算平均法誘発電位など微小信号の検出
FFT周波数分析
  • 加算平均法:N回加算でSN比が√N倍になる(雑音が不規則で打ち消し合うため)
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