MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第34回 臨床工学技士国家試験 午後 第61問

情報処理工学第34回午後

第34回 臨床工学技士国家試験 午後 第61問(情報処理工学)の正答は 2 です。生体時系列信号の解析手法と用途の組合せで正しいのは2番。

問題
生体時系列信号の解析手法と用途の組合せで正しいのはどれか。
  1. 1. ローパスフィルタ 聴覚誘発電位の検出
  2. 2. FFT 周波数分析
  3. 3. 微分法 基線動揺の除去
  4. 4. 加算平均法 平滑化
  5. 5. 移動平均法 波形パターンの認識 入力 X Y t 0 t 1 t 2 t 3 t 4 A B D E C 出力

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — FFT 周波数分析

生体時系列信号の解析手法と用途の組合せで正しいのは2番。FFT(高速フーリエ変換)は時間領域の信号を周波数成分に分解する演算で、まさに周波数分析(スペクトル解析)に用いられる。他の選択肢は手法と用途の対応が入れ替わっている。


【各選択肢の解説】

1. ローパスフィルタ 聴覚誘発電位の検出
❌ 誤り。ローパスフィルタは高周波の雑音成分を除去し波形を平滑化する手法。微小な聴覚誘発電位の検出には加算平均法を用いる。
2. FFT 周波数分析
✅ 正しい。FFTは信号を周波数成分に分解する演算で、周波数分析(スペクトル解析)が本来の用途。
3. 微分法 基線動揺の除去
❌ 誤り。微分法は波形の傾き(変化率)を強調する手法。基線動揺(低周波ドリフト)の除去にはハイパスフィルタを用いる。
4. 加算平均法 平滑化
❌ 誤り。加算平均法は同期加算で雑音を打ち消し、埋もれた微小信号(誘発電位)を検出する手法。単純な平滑化ではない。
5. 移動平均法 波形パターンの認識
❌ 誤り。移動平均法は近傍データを平均して高周波雑音を除去・平滑化する手法。

【試験対策ポイント】

信号処理手法と用途の対応:

手法用途
ローパスフィルタ高周波雑音の除去・平滑化
ハイパスフィルタ基線動揺(低周波)の除去
FFT周波数分析(スペクトル解析)
加算平均法誘発電位など微小信号の検出(SN比向上)
微分法波形の傾き強調・ピーク検出

加算平均法はN回加算でSN比が√N倍に向上する(雑音がランダムで打ち消し合うため)。

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