MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第34回 臨床工学技士国家試験 午後 第66問

呼吸療法装置第34回午後

第34回 臨床工学技士国家試験 午後 第66問(呼吸療法装置)の正答は 1 です。高気圧酸素治療(HBO)の効果として誤っているのは1番。

問題
高気圧酸素治療の効果について誤っているのはどれか。
  1. 1. 自然気胸を改善する。
  2. 2. 気体による周囲組織の圧迫を解除する。
  3. 3. 低酸素の末梢組織を酸素化する。
  4. 4. 体内組織に溶解した窒素を速やかに体外へ排出する。
  5. 5. 一酸化炭素ヘモグロビンを速やかに解離する。

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 自然気胸を改善する。

高気圧酸素治療(HBO)の効果として誤っているのは1番。未処置の気胸は減圧時にボイルの法則で気腔内ガスが膨張して増悪するため、HBOの効果でなく禁忌である。


【各選択肢の解説】

1. 自然気胸を改善する。
❌ 誤り(これが正答)。閉じた気腔は加圧で一時的に縮小するが、減圧時に膨張して気胸を増悪させるため、未処置の気胸はHBOの禁忌。
2. 気体による周囲組織の圧迫を解除する。

⭕ 正しい。加圧により気泡・気腔が縮小し圧迫が解除される(空気塞栓・イレウス等)。

3. 低酸素の末梢組織を酸素化する。

⭕ 正しい。加圧でヘンリーの法則により血漿溶解酸素が増加し、低酸素組織を酸素化する。

4. 体内組織に溶解した窒素を速やかに体外へ排出する。

⭕ 正しい。減圧症の治療原理(窒素の洗い出し)。

5. 一酸化炭素ヘモグロビンを速やかに解離する。

⭕ 正しい。CO中毒でCOHbの解離を促進し酸素運搬を回復させる。


【試験対策ポイント】

高気圧酸素治療(HBO)の原理:ヘンリーの法則(溶解酸素↑)とボイルの法則(気泡・気腔↓)。適応=CO中毒・空気塞栓・減圧症・ガス壊疽・イレウス等。未処置の気胸は絶対禁忌(減圧時に増悪)。設問は「誤り」を問う否定問題。

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