第34回 臨床工学技士国家試験 午後 第66問
呼吸療法装置第34回午後
第34回 臨床工学技士国家試験 午後 第66問(呼吸療法装置)の正答は 1 です。高気圧酸素治療の原理は、加圧で溶ける酸素を増やす(ヘンリーの法則)ことと、気泡を小さくする(ボイルの法則)こと。
問題
高気圧酸素治療の効果について誤っているのはどれか。
- 1. 自然気胸を改善する。 ✓
- 2. 気体による周囲組織の圧迫を解除する。
- 3. 低酸素の末梢組織を酸素化する。
- 4. 体内組織に溶解した窒素を速やかに体外へ排出する。
- 5. 一酸化炭素ヘモグロビンを速やかに解離する。
正答:1番
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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)
初回正答率 84.6%参考値
26人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:1番 — 自然気胸を改善する。
高気圧酸素治療の原理は、加圧で溶ける酸素を増やす(ヘンリーの法則)ことと、気泡を小さくする(ボイルの法則)こと。胸腔に閉じ込められた気体は減圧の際に膨らむため、未処置の気胸は改善どころか悪化する=禁忌。
【各選択肢の解説】
1. 自然気胸を改善する。
❌ 誤り(=正答)。加圧中は気胸の空気が一時的に縮んでも、減圧で再び膨らみ、緊張性気胸などに悪化しうる。正しくは、未処置の気胸は高気圧酸素治療の禁忌(胸腔ドレナージで処置してから行う)。
❌ 誤り(=正答)。加圧中は気胸の空気が一時的に縮んでも、減圧で再び膨らみ、緊張性気胸などに悪化しうる。正しくは、未処置の気胸は高気圧酸素治療の禁忌(胸腔ドレナージで処置してから行う)。
2. 気体による周囲組織の圧迫を解除する。
✅ 正しい。加圧で体内の気泡・ガスの体積が小さくなり(ボイルの法則)、周囲の組織への圧迫が減る。空気塞栓症などに用いる。
✅ 正しい。加圧で体内の気泡・ガスの体積が小さくなり(ボイルの法則)、周囲の組織への圧迫が減る。空気塞栓症などに用いる。
3. 低酸素の末梢組織を酸素化する。
✅ 正しい。高い圧で酸素を吸うと血漿に溶ける酸素が増え(ヘンリーの法則)、ヘモグロビンに頼らずに末梢組織へ酸素を届けられる。
✅ 正しい。高い圧で酸素を吸うと血漿に溶ける酸素が増え(ヘンリーの法則)、ヘモグロビンに頼らずに末梢組織へ酸素を届けられる。
4. 体内組織に溶解した窒素を速やかに体外へ排出する。
✅ 正しい。加圧で窒素の気泡を小さくし、高濃度の酸素を吸わせて窒素の分圧差を大きくし、窒素を洗い出す。減圧症の治療原理。
✅ 正しい。加圧で窒素の気泡を小さくし、高濃度の酸素を吸わせて窒素の分圧差を大きくし、窒素を洗い出す。減圧症の治療原理。
5. 一酸化炭素ヘモグロビンを速やかに解離する。
✅ 正しい。高い酸素分圧でCOがヘモグロビンから外れやすくなり、COHbの半減期が短くなる。一酸化炭素中毒に用いる。
✅ 正しい。高い酸素分圧でCOがヘモグロビンから外れやすくなり、COHbの半減期が短くなる。一酸化炭素中毒に用いる。
【試験対策ポイント】
| 法則 | 中身 | 効く病態 |
|---|---|---|
| ヘンリーの法則 | 圧↑で溶ける酸素↑ | 低酸素組織・一酸化炭素中毒 |
| ボイルの法則 | 圧↑で気泡の体積↓ | 空気塞栓症・減圧症 |
- 未処置の気胸=禁忌(減圧時に膨らむ)
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