MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第34回 臨床工学技士国家試験 午後 第71問

体外循環・補助循環第34回午後

第34回 臨床工学技士国家試験 午後 第71問(体外循環・補助循環)の正答は 5 です。赤血球が壊れると細胞内に多いK⁺が血中に出るため、血中K上昇は高度溶血のサインになる。

問題
人工心肺を用いた体外循環中の溶血について正しいのはどれか。
  1. 1. 膜型肺より気泡型肺の方が溶血は少ない。
  2. 2. 遠心ポンプよりローラポンプの方が溶血は少ない。
  3. 3. 高度溶血例ではヘパリンを追加する。
  4. 4. 細い送血カニューレを用いると溶血は少なくなる。
  5. 5. 血中カリウム濃度が上昇した場合、高度溶血を疑う。 ✓

正答:5番

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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 55%参考値

20人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:5番 — 血中カリウム濃度が上昇した場合、高度溶血を疑う。

赤血球が壊れると細胞内に多いK⁺が血中に出るため、血中K上昇は高度溶血のサインになる。溶血を増やす要因(気泡型肺・ローラポンプ・細いカニューレ)を逆向きに書いた肢を見分ける。


【各選択肢の解説】

1. 膜型肺より気泡型肺の方が溶血は少ない。
❌ 誤り。気泡型肺は血液が気泡と直接触れるため血球が傷つきやすい。正しくは膜型肺の方が溶血は少ない。
2. 遠心ポンプよりローラポンプの方が溶血は少ない。
❌ 誤り。ローラポンプはチューブをしごいて送るため血球への機械的損傷が大きい。正しくは遠心ポンプの方が溶血は少ない。
3. 高度溶血例ではヘパリンを追加する。
❌ 誤り。ヘパリンは抗凝固薬で、赤血球が壊れるのを防ぐ働きはない。正しくは溶血の原因(過度の吸引・陰圧脱血・ローラポンプの圧閉度の締めすぎなど)を探して取り除く。
4. 細い送血カニューレを用いると溶血は少なくなる。
❌ 誤り。細いと同じ流量でも流速と剪断応力が大きくなる。正しくは細いカニューレほど溶血は増える。
5. 血中カリウム濃度が上昇した場合、高度溶血を疑う。
✅ 正しい。赤血球内のK⁺濃度は血漿よりはるかに高く、赤血球が壊れるとK⁺が血中へ出る。血漿遊離ヘモグロビンの上昇・ヘモグロビン尿も溶血の指標になる。

【試験対策ポイント】

比べるもの溶血が多い溶血が少ない
人工肺気泡型膜型
血液ポンプローラ遠心
カニューレ細い太い
  • 溶血の原因=剪断応力・乱流・過度の陰圧・血液と空気の接触
  • 溶血の指標=血漿遊離Hb上昇・血中K上昇・ヘモグロビン尿
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ST-Toolbox編集部(医療系国家試験の過去問を解説する現役の医療専門職が運営)が、臨床工学技士国家試験の出題基準と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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