MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第34回 臨床工学技士国家試験 午後 第73問

体外循環・補助循環第34回午後

第34回 臨床工学技士国家試験 午後 第73問(体外循環・補助循環)の正答は 4 です。プロタミンは過量投与では逆に抗凝固作用を示す。

問題
人工心肺を用いた体外循環中の血液凝固系管理で正しいのはどれか。
  1. 1. ACT(活性化凝固時間)を200 秒以下に維持する。
  2. 2. 全回路ヘパリンコーティング人工心肺では充填時のヘパリン量を半減できる。
  3. 3. プロタミン投与によって血圧は上昇する。
  4. 4. プロタミンには軽度の抗凝血作用があるのでヘパリン中和時の過量投与は避 ける。
  5. 5. プロタミン投与後も術野出血が続く場合は吸引ポンプを回し回収を続ける。

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — プロタミンには軽度の抗凝血作用があるのでヘパリン中和時の過量投与は避ける。

プロタミンは過量投与では逆に抗凝固作用を示す。よってヘパリン中和は適量とし過量を避ける、とする4番が正しい。


【各選択肢の解説】

1. ACT(活性化凝固時間)を200秒以下に維持する。
❌ 誤り。体外循環中はACTを400〜480秒以上に維持する。
2. 全回路ヘパリンコーティング人工心肺では充填時のヘパリン量を半減できる。
❌ 誤り。コーティングでも全身ヘパリン化は通常量が必要。
3. プロタミン投与によって血圧は上昇する。
❌ 誤り。プロタミンは血圧低下(時にアナフィラキシー様反応・肺高血圧)を起こす。
4. プロタミンには軽度の抗凝血作用があるのでヘパリン中和時の過量投与は避ける。
✅ 正しい。プロタミンは過量では抗凝固作用を示すため、中和は適量とする。
5. プロタミン投与後も術野出血が続く場合は吸引ポンプを回し回収を続ける。
❌ 誤り。中和後は回収血が回路内で凝固するため、吸引ポンプでの回収は行わない。

【試験対策ポイント】

ヘパリン:体外循環前に300U/kg程度投与、ACT≧400秒を維持。プロタミンでヘパリンを中和(ヘパリン1に対し1〜1.5倍量)。副作用=血圧低下・アナフィラキシー・肺高血圧。過量投与で抗凝固作用が出るため適量を厳守。

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