MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第35回 臨床工学技士国家試験 午前 第27問

計測工学第35回午前

第35回 臨床工学技士国家試験 午前 第27問(計測工学)の正答は 4 です。生体電気計測では、体表に誘導される商用交流(ハム)雑音が両電極に「同相」で現れる。

問題
生体電気計測用増幅器に差動増幅器を用いる主な目的はどれか。
  1. 1. 入力インピーダンスを大きくする。
  2. 2. 生体への電気的安全性を向上させる。
  3. 3. 入力換算雑音を小さくする。
  4. 4. 商用交流雑音を除去する。
  5. 5. 大きな増幅度を得る。

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 商用交流雑音を除去する。

生体電気計測では、体表に誘導される商用交流(ハム)雑音が両電極に「同相」で現れる。差動増幅器は同相信号を除去(CMRR)し、差動成分である生体信号だけを増幅するため、商用交流雑音の除去が主目的である。


【各選択肢の解説】

1. 入力インピーダンスを大きくする。
❌ 別の設計要素(初段のインピーダンス)で対応する目的。
2. 生体への電気的安全性を向上させる。
❌ 安全性はアイソレーション(絶縁)で確保する別事項。
3. 入力換算雑音を小さくする。
❌ 素子・回路の低雑音化の問題で差動化の主目的ではない。
4. 商用交流雑音を除去する。
✅ 正しい。同相のハム雑音を除去(高CMRR)するのが主目的。これが正答。
5. 大きな増幅度を得る。
❌ 増幅度は多段構成で得るもので差動化の主目的ではない。

【試験対策ポイント】

差動増幅器=同相成分(ハム・雑音)を除去し差動成分(生体信号)を増幅。性能指標がCMRR(同相除去比、dB)で大きいほど良い。生体信号(μV〜mV)計測では高入力インピーダンス・高CMRR・低雑音・絶縁が要件。

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