第35回 臨床工学技士国家試験 午前 第29問
生体物理・化学現象の計測第35回午前
第35回 臨床工学技士国家試験 午前 第29問(生体物理・化学現象の計測)の正答は 2 です。超音波パルスドプラ血流計は間欠的にパルスを送るため、折り返し(エイリアシング)が生じる。
問題
超音波パルスドプラ血流計で正しいのはどれか。
- 1. 血流方向と同じ向きに超音波ビームを当てたときは測定できない。
- 2. 計測可能な最大血流速度はパルス繰り返し周波数に依存する。 ✓
- 3. 超音波の送信と受信を別々の素子で行う必要がある。
- 4. 超音波周波数が高いほど最大計測深度が深くなる。
- 5. 距離分解能を持たない血流計測法である。
正答:2番
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解説
■ 正答:2番 — 計測可能な最大血流速度はパルス繰り返し周波数に依存する。
超音波パルスドプラ血流計は間欠的にパルスを送るため、折り返し(エイリアシング)が生じる。計測可能な最大血流速度はナイキスト限界(パルス繰り返し周波数PRFの1/2に対応)で決まり、PRFに依存する。よって選択肢2が正答。
【各選択肢の解説】
1. 血流方向と同じ向きに超音波ビームを当てたときは測定できない。
❌ 逆。ビームと血流が平行に近いほどドプラ偏移が大きく測定に有利。直交(90°)で測定不能。
❌ 逆。ビームと血流が平行に近いほどドプラ偏移が大きく測定に有利。直交(90°)で測定不能。
2. 計測可能な最大血流速度はパルス繰り返し周波数に依存する。
✅ 正しい。ナイキスト限界(PRF/2)で最大計測速度が制限される。これが正答。
✅ 正しい。ナイキスト限界(PRF/2)で最大計測速度が制限される。これが正答。
3. 超音波の送信と受信を別々の素子で行う必要がある。
❌ パルスドプラは同一素子で送受信を切り換える。別素子は連続波ドプラ。
❌ パルスドプラは同一素子で送受信を切り換える。別素子は連続波ドプラ。
4. 超音波周波数が高いほど最大計測深度が深くなる。
❌ 高周波数ほど減衰が大きく計測深度は浅くなる。
❌ 高周波数ほど減衰が大きく計測深度は浅くなる。
5. 距離分解能を持たない血流計測法である。
❌ パルスドプラは特定深度(距離ゲート)の血流を計測でき距離分解能をもつ。距離分解能がないのは連続波ドプラ。
❌ パルスドプラは特定深度(距離ゲート)の血流を計測でき距離分解能をもつ。距離分解能がないのは連続波ドプラ。
【試験対策ポイント】
| 項目 | パルスドプラ | 連続波ドプラ |
|---|---|---|
| 素子 | 同一で送受信 | 送信・受信別 |
| 距離分解能 | あり(部位特定可) | なし |
| 最大速度 | PRFで制限(折り返しあり) | 制限なし(高速可) |
高周波数=分解能↑・深度↓。ビームと血流は平行に近づけるほど有利。
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