第35回 臨床工学技士国家試験 午前 第66問
第35回 臨床工学技士国家試験 午前 第66問(呼吸療法装置)の正答は 2 です。経皮的血液ガス分圧測定は、センサ部の皮膚を加温して毛細血管を拡張させ(動脈血化)、皮膚表面に拡散してくる酸素と二酸化炭素の分圧を電極で測る。
- 1. a、b、c
- 2. a、b、e ✓
- 3. a、d、e
- 4. b、c、d
- 5. c、d、e
正答:2番
初回正答率 64.7%参考値
17人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
経皮的血液ガス分圧測定は、センサ部の皮膚を加温して毛細血管を拡張させ(動脈血化)、皮膚表面に拡散してくる酸素と二酸化炭素の分圧を電極で測る。加温の影響でPtcO₂はPaO₂と同等か低め、PtcCO₂はPaCO₂より高めに出る向きの違いが要点である。
【各選択肢の解説】
a.計測皮膚面を42~44℃に加温する。
✅ 正しい。加温で局所の血流を増やし、皮膚の毛細血管血を動脈血に近づける。高温のため低温熱傷を防ぐ目的で装着部位を定期的に変える。
b.皮膚表面に拡散する酸素と二酸化炭素を装着したセンサで計測する。
✅ 正しい。皮膚を通って拡散してきたガスを、酸素電極・二酸化炭素電極で測定する。
c.センサ装着から計測値が安定するまで3 分程度を要する。
❌ 誤り。3分では皮膚の加温と平衡が整わない。正しくは、加温と平衡化のため安定まで十数分程度を要する。
d.経皮的に測定したPtcCO₂ はPaCO₂ と同等または低値となる。
❌ 誤り。向きが逆である。正しくは、加温による局所の代謝亢進とCO₂の溶解度低下のため、PtcCO₂はPaCO₂より高値となる。
e.経皮的に測定したPtcO₂ はPaO₂ と同等または低値となる。
✅ 正しい。皮膚組織での酸素消費があるため、PtcO₂はPaO₂と同等かそれより低く出る。皮膚の薄い新生児ではPaO₂に近い値になる。
❌ 誤り。cは安定までの時間が短すぎる。正しくはa・b・e。
✅ 正しい(=正答)。加温・拡散ガスの測定・PtcO₂が低めに出ることの3つが正しい。
❌ 誤り。dはPtcCO₂の向きが逆である。正しくはa・b・e。
❌ 誤り。c・dが誤り。正しくはa・b・e。
❌ 誤り。c・dが誤り。正しくはa・b・e。
【試験対策ポイント】
| 測定値 | 動脈血との関係 | 理由 |
|---|---|---|
| PtcO₂ | 同等〜低い | 皮膚での酸素消費 |
| PtcCO₂ | 高い | 加温による代謝亢進 |
加温するため、装着部位を定期的に変えて低温熱傷を防ぐ。
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