MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第35回 臨床工学技士国家試験 午前 第71問

体外循環・補助循環第35回午前

第35回 臨床工学技士国家試験 午前 第71問(体外循環・補助循環)の正答は 1 です。HIT(ヘパリン起因性血小板減少症)は、ヘパリンと血小板第4因子(PF4)の複合体に対する抗体ができ、血小板が活性化されてトロンビンの産生が亢進する病態である。

問題
ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)について正しいのはどれか。
  1. 1. トロンビンが増加する。 ✓
  2. 2. 出血性合併症を起こしやすい。
  3. 3. 血小板第X 因子が関与する。
  4. 4. ヘパリンコーティング回路の使用により回避できる。
  5. 5. ヘパリン投与直後に発症することが多い。

正答:1番

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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 16.7%参考値

18人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:1番 — トロンビンが増加する。

HIT(ヘパリン起因性血小板減少症)は、ヘパリンと血小板第4因子(PF4)の複合体に対する抗体ができ、血小板が活性化されてトロンビンの産生が亢進する病態である。血小板は減るが、起こるのは出血でなく血栓症である点が要点。


【各選択肢の解説】

1. トロンビンが増加する。
✅ 正しい(=正答)。抗体で活性化された血小板から凝固促進物質が放出され、トロンビンが過剰に作られて動静脈の血栓を生じる。
2. 出血性合併症を起こしやすい。
❌ 誤り。血小板は減少するが、出血は少ない。正しくは、血小板の活性化による血栓塞栓症(深部静脈血栓・動脈血栓など)を起こしやすい。
3. 血小板第X 因子が関与する。
❌ 誤り。抗体の標的は第X因子ではない。正しくは、ヘパリンと血小板第4因子(PF4)の複合体に対する抗体が関与する。
4. ヘパリンコーティング回路の使用により回避できる。
❌ 誤り。コーティングされたヘパリンでもHITを起こしうる。正しくは、HITではヘパリンを全て中止し、ヘパリンコーティング回路も避け、アルガトロバンなどヘパリン以外の抗凝固薬を用いる。
5. ヘパリン投与直後に発症することが多い。
❌ 誤り。抗体ができるまで時間がかかる。正しくは、典型的にはヘパリン投与開始後5〜14日ごろに発症し、直近(約100日以内)にヘパリン投与歴がある場合は早く発症することがある。

【試験対策ポイント】

HIT=抗PF4/ヘパリン抗体・血小板減少なのに血栓症・投与開始5〜14日で発症。対応=ヘパリンの全面中止(コーティング回路・ヘパリンロックも含む)+アルガトロバンなど代替抗凝固薬。

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ST-Toolbox編集部(医療系国家試験の過去問を解説する現役の医療専門職が運営)が、臨床工学技士国家試験の出題基準と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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