第35回 臨床工学技士国家試験 午前 第72問
体外循環・補助循環第35回午前
第35回 臨床工学技士国家試験 午前 第72問(体外循環・補助循環)の正答は 2 です。体温が高いほど組織代謝・酸素消費が大きい。
問題
人工心肺を用いた成人体外循環における完全体外循環中の至適灌流量、至 適灌流圧について正しいのはどれか。
- 1. 正常生体血液循環量の3.0 L/min/m2 と同量を維持する必要がある。
- 2. 常温体外循環では灌流量を高めに設定する必要がある。 ✓
- 3. 腎機能低下例では灌流量を低めに設定する必要がある。
- 4. 体表面積当たりの至適灌流量は乳幼児より大きくなる。
- 5. 灌流圧は平均大動脈圧で100 mmHg を下回らないことが重要である。
正答:2番
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解説
■ 正答:2番 — 常温体外循環では灌流量を高めに設定する必要がある。
体温が高いほど組織代謝・酸素消費が大きい。したがって常温(低体温にしない)体外循環では酸素需要に応じて灌流量を高めに保つ必要がある。
【各選択肢の解説】
1. 正常生体血液循環量の3.0 L/min/m2と同量を維持する必要がある。
❌ 誤り。低体温では代謝が下がり、より低い灌流量でも許容される。
❌ 誤り。低体温では代謝が下がり、より低い灌流量でも許容される。
2. 常温体外循環では灌流量を高めに設定する必要がある。
✅ 正しい。高体温=高代謝=高酸素需要のため。
✅ 正しい。高体温=高代謝=高酸素需要のため。
3. 腎機能低下例では灌流量を低めに設定する必要がある。
❌ 誤り。腎保護のためむしろ十分な灌流量を確保する。
❌ 誤り。腎保護のためむしろ十分な灌流量を確保する。
4. 体表面積当たりの至適灌流量は乳幼児より大きくなる。
❌ 誤り。体表面積当たりでは乳幼児のほうが大きい(代謝が高い)。
❌ 誤り。体表面積当たりでは乳幼児のほうが大きい(代謝が高い)。
5. 灌流圧は平均大動脈圧で100 mmHgを下回らないことが重要である。
❌ 誤り。一般に平均動脈圧50〜80 mmHg程度で管理する。
❌ 誤り。一般に平均動脈圧50〜80 mmHg程度で管理する。
【試験対策ポイント】
至適灌流量の目安=成人2.4〜3.0 L/min/m2、乳幼児はさらに大きい。低体温では灌流量を下げられる。平均灌流圧はおおむね50〜80 mmHgで維持。
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