第35回 臨床工学技士国家試験 午前 第72問
体外循環・補助循環第35回午前
第35回 臨床工学技士国家試験 午前 第72問(体外循環・補助循環)の正答は 2 です。至適灌流量は、組織の酸素需要(=代謝)で決まる。
問題
人工心肺を用いた成人体外循環における完全体外循環中の至適灌流量、至適灌流圧について正しいのはどれか。
- 1. 正常生体血液循環量の3.0 L/min/m² と同量を維持する必要がある。
- 2. 常温体外循環では灌流量を高めに設定する必要がある。 ✓
- 3. 腎機能低下例では灌流量を低めに設定する必要がある。
- 4. 体表面積当たりの至適灌流量は乳幼児より大きくなる。
- 5. 灌流圧は平均大動脈圧で100 mmHg を下回らないことが重要である。
正答:2番
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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)
初回正答率 52.4%参考値
21人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — 常温体外循環では灌流量を高めに設定する必要がある。
至適灌流量は、組織の酸素需要(=代謝)で決まる。体温を下げると代謝が低下して必要な灌流量も減るが、常温では代謝が保たれているため灌流量を高めに保つ必要がある。
【各選択肢の解説】
1. 正常生体血液循環量の3.0 L/min/m² と同量を維持する必要がある。
❌ 誤り。灌流量は常に正常の心係数と同量にする必要はない。正しくは、体温と代謝に応じて設定し、低体温では灌流量を減らすことができる。
❌ 誤り。灌流量は常に正常の心係数と同量にする必要はない。正しくは、体温と代謝に応じて設定し、低体温では灌流量を減らすことができる。
2. 常温体外循環では灌流量を高めに設定する必要がある。
✅ 正しい(=正答)。低体温体外循環と比べて酸素消費量が大きいので、それに見合う高めの灌流量を必要とする。
✅ 正しい(=正答)。低体温体外循環と比べて酸素消費量が大きいので、それに見合う高めの灌流量を必要とする。
3. 腎機能低下例では灌流量を低めに設定する必要がある。
❌ 誤り。灌流量を下げると腎血流が減り、腎障害が進む。正しくは、腎機能低下例では十分な灌流量と灌流圧を保って腎血流を確保する。
❌ 誤り。灌流量を下げると腎血流が減り、腎障害が進む。正しくは、腎機能低下例では十分な灌流量と灌流圧を保って腎血流を確保する。
4. 体表面積当たりの至適灌流量は乳幼児より大きくなる。
❌ 誤り。大小が逆である。正しくは、乳幼児は代謝が盛んなため、体表面積当たりの至適灌流量は成人より乳幼児の方が大きい。
❌ 誤り。大小が逆である。正しくは、乳幼児は代謝が盛んなため、体表面積当たりの至適灌流量は成人より乳幼児の方が大きい。
5. 灌流圧は平均大動脈圧で100 mmHg を下回らないことが重要である。
❌ 誤り。100 mmHg以上を保つ必要はなく、高すぎると出血や側副血流の増加を招く。正しくは、一般に平均動脈圧50〜80 mmHg程度で管理する。
❌ 誤り。100 mmHg以上を保つ必要はなく、高すぎると出血や側副血流の増加を招く。正しくは、一般に平均動脈圧50〜80 mmHg程度で管理する。
【試験対策ポイント】
| 条件 | 至適灌流量 |
|---|---|
| 常温 | 高め |
| 低体温 | 低くできる |
| 乳幼児(体表面積当たり) | 成人より大きい |
| 腎機能低下 | 下げない |
灌流量は「代謝(酸素需要)」に合わせる、と覚えると全肢が判定できる。
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