第35回 臨床工学技士国家試験 午前 第73問
体外循環・補助循環第35回午前
第35回 臨床工学技士国家試験 午前 第73問(体外循環・補助循環)の正答は 3・4 です。体外循環中はヘパリンで十分に抗凝固し、離脱後にプロタミンで中和する。
問題
人工心肺を用いた体外循環中の血液凝固系管理について正しいのはどれか。
- 1. ワルファリン内服患者ではカニュレーション開始前のヘパリン投与は不要である。
- 2. 完全体外循環中にACT が600 秒以上になった場合には少量のプロタミンを投与する。
- 3. 人工心肺離脱後のプロタミン投与時には心機能は良好であっても血圧低下に注意する。 ✓
- 4. 人工心肺離脱後の送血カニューレの抜去はプロタミン投与後に行う。 ✓
- 5. 人工心肺離脱後はプロタミン投与後も吸引ポンプで出血を回収し使用血液量の節減に努める。
正答:3・4番
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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)
初回正答率 91.7%参考値
12人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3・4番 — 人工心肺離脱後のプロタミン投与時には心機能は良好であっても血圧低下に注意する。・人工心肺離脱後の送血カニューレの抜去はプロタミン投与後に行う。
体外循環中はヘパリンで十分に抗凝固し、離脱後にプロタミンで中和する。プロタミン投与時の血圧低下への注意(3)と、送血カニューレをプロタミン投与後に抜去すること(4)がいずれも正しい。
【各選択肢の解説】
1. ワルファリン内服患者ではカニュレーション開始前のヘパリン投与は不要である。
❌ 誤り。ワルファリンの効果では体外循環回路内の凝固を防げない。正しくは、内服の有無にかかわらずカニュレーション前にヘパリンを投与し、ACTの延長を確認してから体外循環を始める。
❌ 誤り。ワルファリンの効果では体外循環回路内の凝固を防げない。正しくは、内服の有無にかかわらずカニュレーション前にヘパリンを投与し、ACTの延長を確認してから体外循環を始める。
2. 完全体外循環中にACT が600 秒以上になった場合には少量のプロタミンを投与する。
❌ 誤り。体外循環中にプロタミンを投与すると回路内で凝固を起こす危険がある。正しくは、体外循環中はACTを目標値以上(一般に400〜480秒以上)に保ち、プロタミンは人工心肺離脱後に投与する。
❌ 誤り。体外循環中にプロタミンを投与すると回路内で凝固を起こす危険がある。正しくは、体外循環中はACTを目標値以上(一般に400〜480秒以上)に保ち、プロタミンは人工心肺離脱後に投与する。
3. 人工心肺離脱後のプロタミン投与時には心機能は良好であっても血圧低下に注意する。
✅ 正しい(=正答)。プロタミンは血管拡張による低血圧、アナフィラキシー様反応、肺高血圧を起こすことがあり、心機能に関係なく起こりうる。
✅ 正しい(=正答)。プロタミンは血管拡張による低血圧、アナフィラキシー様反応、肺高血圧を起こすことがあり、心機能に関係なく起こりうる。
4. 人工心肺離脱後の送血カニューレの抜去はプロタミン投与後に行う。
✅ 正しい(=正答)。プロタミン投与中に血圧が下がった場合、送血カニューレから回路内の血液を返して循環血液量を補えるよう、送血カニューレは中和後に抜去する。
✅ 正しい(=正答)。プロタミン投与中に血圧が下がった場合、送血カニューレから回路内の血液を返して循環血液量を補えるよう、送血カニューレは中和後に抜去する。
5. 人工心肺離脱後はプロタミン投与後も吸引ポンプで出血を回収し使用血液量の節減に努める。
❌ 誤り。中和後に回収すると、抗凝固されていない血液が回路内で凝固する。正しくは、プロタミン投与を始めたら吸引ポンプによる回路への回収を中止する。
❌ 誤り。中和後に回収すると、抗凝固されていない血液が回路内で凝固する。正しくは、プロタミン投与を始めたら吸引ポンプによる回路への回収を中止する。
【試験対策ポイント】
| 時期 | すること |
|---|---|
| 体外循環前 | ヘパリン投与→ACT延長を確認 |
| 体外循環中 | ACTを目標値以上に保つ(プロタミンは使わない) |
| 離脱後 | プロタミンで中和(血圧低下に注意)→吸引回収を止める→送血カニューレ抜去 |
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