第35回 臨床工学技士国家試験 午前 第74問
第35回 臨床工学技士国家試験 午前 第74問(体外循環・補助循環)の正答は 2 です。インシデントレポートは、決められた手順からの逸脱や見落としがあった事例(患者に害が及ばなかったものを含む)を報告するものである。
- 1. a、b
- 2. a、e ✓
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e
正答:2番
初回正答率 93.8%参考値
16人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
インシデントレポートは、決められた手順からの逸脱や見落としがあった事例(患者に害が及ばなかったものを含む)を報告するものである。a(ACT測定の未実施)とe(ヘパリン未投与の見落とし)が手順の逸脱にあたる。病態に応じた適切な治療判断は報告の対象ではない。
【各選択肢の解説】
a.ヘパリン投与後にACT を測定しなかった。
✅ 提出すべきである。ヘパリンの効果をACTで確認するのは体外循環開始前の必須手順で、測定しなかったことは手順からの逸脱である。
b.ヘマトクリット値が低下したため赤血球輸血を行った。
❌ 提出は不要。正しくは、血液希釈で低下したヘマトクリット値に対して輸血するのは適切な管理である。
c.血圧が低下したため流量を増加させた。
❌ 提出は不要。正しくは、灌流圧低下に対して灌流量を上げるのは通常の対応である。
d.体外循環離脱困難でありIABP を挿入した。
❌ 提出は不要。正しくは、離脱困難な低心機能例に補助循環を追加するのは適切な治療判断である。
e.大動脈遮断後ヘパリンを投与していないことに気づき、ヘパリンを投与した。
✅ 提出すべきである。ヘパリンは体外循環開始前に投与しなければならず、未投与のまま体外循環を行ったことは重大な見落としである。気づいて対処しても報告の対象になる。
❌ 誤り。bは適切な管理である。正しくはa・e。
✅ 正しい(=正答)。どちらも抗凝固管理の手順からの逸脱である。
❌ 誤り。どちらも適切な対応である。正しくはa・e。
❌ 誤り。どちらも適切な対応である。正しくはa・e。
❌ 誤り。dは適切な治療判断である。正しくはa・e。
【試験対策ポイント】
報告の対象=手順からの逸脱・見落とし・誤り(実害がなくても、気づいて是正しても報告する)。病態の変化に対する適切な治療判断(輸血・流量調整・補助循環の追加)は対象外。
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