第35回 臨床工学技士国家試験 午前 第79問
第35回 臨床工学技士国家試験 午前 第79問(血液浄化療法装置)の正答は 5 です。腹膜透析は腹腔内に留置したカテーテルから透析液を出し入れし、腹膜を透析膜として使う。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e ✓
正答:5番
初回正答率 77.8%参考値
18人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
腹膜透析は腹腔内に留置したカテーテルから透析液を出し入れし、腹膜を透析膜として使う。そのため合併症はカテーテル(出口部・トンネル感染、腹膜炎)と腹膜の劣化(被囊性腹膜硬化症)に関わる。スチール症候群・ソアサム症候群は血液透析の内シャントの合併症である。
【各選択肢の解説】
a.血圧の急激な低下
❌ 誤り。腹膜透析は毎日ゆっくり除水するので急激な血圧低下は起こりにくい。正しくは、短時間に大量の除水を行う血液透析の合併症である。
b.スチール症候群
❌ 誤り。腹膜透析には関係しない。正しくは、内シャントに動脈血が奪われ(steal)、シャントより末梢の手指が虚血になる血液透析のバスキュラーアクセスの合併症である。
c.ソアサム症候群
❌ 誤り。腹膜透析には関係しない。正しくは、内シャントの静脈血が手指側へ逆流してうっ血し、母指などが腫れて痛む(sore thumb)血液透析のバスキュラーアクセスの合併症である。
d.カテーテル出口部感染
✅ 正しい。腹壁を貫いて留置したカテーテルの出口部から細菌が入り、トンネル感染や腹膜炎の原因になる。
e.被囊性腹膜硬化症
✅ 正しい。長期の腹膜透析で腹膜が劣化・肥厚し、腸管が膜に包まれて腸閉塞を起こす重篤な合併症である。
❌ 誤り。どちらも血液透析の合併症である。正しくはd・e。
❌ 誤り。aは血液透析の合併症である。正しくはd・e。
❌ 誤り。どちらも内シャントの合併症である。正しくはd・e。
❌ 誤り。cは内シャントの合併症である。正しくはd・e。
✅ 正しい(=正答)。どちらも腹膜透析に特有の合併症である。
【試験対策ポイント】
| 腹膜透析 | 血液透析 |
|---|---|
| 出口部・トンネル感染 | 急激な血圧低下 |
| 腹膜炎 | 不均衡症候群 |
| 被囊性腹膜硬化症 | スチール症候群・ソアサム症候群(内シャント) |
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