第35回 臨床工学技士国家試験 午前 第82問
第35回 臨床工学技士国家試験 午前 第82問(医用機械工学)の正答は 2 です。完全流体は粘性がない理想の流体。
- 1. a、b
- 2. a、e ✓
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e
正答:2番
初回正答率 46.2%参考値
13人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
完全流体は粘性がない理想の流体。粘度 μ を含む法則・指標は完全流体では成り立たない。レイノルズ数(Re=ρvL/μ)による相似則とハーゲン・ポアズイユの法則がこれにあたる。
【各選択肢の解説】
a.流れの相似性(レイノルズ数による比較)
✅ 正しい。Reは慣性力と粘性力の比で、分母に粘度μを含む。粘性のない完全流体ではReが定義できず、この相似則は成り立たない。
b.パスカルの原理
❌ 誤り。静止流体で、加えた圧力が全体に等しく伝わる原理で、粘性の有無に関係しない。正しくは、完全流体でも成り立つ。
c.連続の式
❌ 誤り。質量保存(非圧縮なら断面積×流速=一定)を表し、粘性に関係しない。正しくは、完全流体でも成り立つ。
d.ベルヌーイの定理
❌ 誤り。粘性による損失がないことを前提にしたエネルギー保存の式である。正しくは、完全流体で厳密に成り立つ(粘性流体では損失の項が加わる)。
e.ハーゲン・ポアズイユの法則
✅ 正しい。円管内の層流で流量 Q=πr⁴ΔP/(8μL)。粘性による圧力損失を表す式で、μ=0の完全流体では成り立たない。
❌ 誤り。bが誤りの記述である。正しくはa・e。
✅ 正しい(=正答)。a・eはどちらも粘度μを含み、粘性があって初めて成り立つ。
❌ 誤り。b・cが誤りの記述である。正しくはa・e。
❌ 誤り。c・dが誤りの記述である。正しくはa・e。
❌ 誤り。dが誤りの記述である。正しくはa・e。
【試験対策ポイント】
| 法則 | 完全流体で成立 | 中身 |
|---|---|---|
| パスカルの原理 | する | 静止流体の圧力伝達 |
| 連続の式 | する | 質量保存 |
| ベルヌーイの定理 | する | 損失のないエネルギー保存 |
| レイノルズ数の相似則 | しない | 慣性力/粘性力 |
| ハーゲン・ポアズイユ | しない | 流量は半径の4乗に比例、粘度に反比例 |
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