第35回 臨床工学技士国家試験 午前 第83問
第35回 臨床工学技士国家試験 午前 第83問(医用機械工学)の正答は 1 です。赤血球の変形能と、血管壁が硬くなると脈波伝搬速度(PWV)が速くなることが正しい。
- 1. a、b ✓
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e
正答:1番
初回正答率 81.8%参考値
11人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
赤血球の変形能と、血管壁が硬くなると脈波伝搬速度(PWV)が速くなることが正しい。血圧では静圧≫動圧、細い血管では血球が中心軸に集まる。
【各選択肢の解説】
a.毛細血管内を通過する際、赤血球は変形する。
✅ 正しい。赤血球(直径約8 μm)は自分より細い毛細血管を、形を変えて通り抜ける(変形能)。
b.血管内膜のコラーゲンが増加すると脈波伝搬速度が速くなる。
✅ 正しい。コラーゲンが増えると血管壁が硬く(弾性率が大きく)なる。PWVは壁の弾性率が大きいほど速い(Moens-Korteweg の式)。
c.大動脈における動圧の値は静圧よりも大きい。
❌ 誤り。動圧は ½ρv²。血液密度約1,050 kg/m³・流速1 m/s でも約525 Pa(約4 mmHg)にすぎない。正しくは、静圧(血圧・平均約100 mmHg)の方がはるかに大きい。
d.細動脈では血球が血管壁部に集まる。
❌ 誤り。細い血管では血球は中心軸付近に集まり、壁の近くには血漿層ができる(軸集中)。正しくは、血球は血管の中心部に集まる。
e.安静立位状態では平均動脈圧は測定部位に関わらず同じである。
❌ 誤り。立位では血液の重さによる静水圧(ρgh)が加わる。正しくは、心臓より低い部位(足)ほど高く、高い部位(頭)ほど低い。
✅ 正しい(=正答)。a・bとも血液と血管の正しい性質である。
❌ 誤り。eが誤りの記述である。正しくはa・b。
❌ 誤り。cが誤りの記述である。正しくはa・b。
❌ 誤り。c・dが誤りの記述である。正しくはa・b。
❌ 誤り。d・eが誤りの記述である。正しくはa・b。
【試験対策ポイント】
- 血圧は静圧≫動圧(動圧は数mmHg程度)
- 細い血管=軸集中(血球は中央・壁際は血漿層)
- 血管が硬い→PWV上昇(動脈硬化の指標)
- 立位=静水圧で下ほど高い
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