MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第35回 臨床工学技士国家試験 午前 第85問

生体物性第35回午前

第35回 臨床工学技士国家試験 午前 第85問(生体物性)の正答は 5 です。誘電分散:α分散=数Hz〜kHz(イオン雰囲気)、β分散=kHz〜MHz(細胞膜の界面分極)、γ分散=約20 GHz(水分子)。

問題
生体の電気特性について誤っているのはどれか。
  1. 1. 誘電率は周波数の上昇とともに低下する。
  2. 2. 骨格筋は脂肪組織よりも異方性が大きい。
  3. 3. 細胞膜は1 nF/cm2 程度の静電容量をもつ。
  4. 4. a 分散はイオンの集散に起因する。
  5. 5. b 分散は約20 GHz で生じる。

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — β分散は約20 GHzで生じる。

否定問題。生体の誘電分散のうち約20 GHzで生じるのはγ分散(水分子の緩和)。β分散は数十kHz〜数MHzで細胞膜の界面分極(マクスウェル・ワグナー効果)による。


【各選択肢の解説】

1. 誘電率は周波数の上昇とともに低下する。
✅ 正しい。各分散に伴い高周波ほど誘電率は低下する。
2. 骨格筋は脂肪組織よりも異方性が大きい。
✅ 正しい。線維方向で導電率が異なり異方性が大きい。
3. 細胞膜は1 μF/cm2程度の静電容量をもつ。
✅ 正しい(設問の「nF」はOCR化けで、正しくは約1 μF/cm2)。
4. α分散はイオンの集散に起因する。
✅ 正しい。低周波で電気二重層・イオン雰囲気による。
5. β分散は約20 GHzで生じる。
❌ 誤り(正答)。20 GHzで生じるのはγ分散。β分散はkHz〜MHz域。

【試験対策ポイント】

誘電分散:α分散=数Hz〜kHz(イオン雰囲気)、β分散=kHz〜MHz(細胞膜の界面分極)、γ分散=約20 GHz(水分子)。細胞膜の静電容量≒1 μF/cm2

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