MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第35回 臨床工学技士国家試験 午後 第4問

人体の構造と機能第35回午後

第35回 臨床工学技士国家試験 午後 第4問(人体の構造と機能)の正答は 4 です。Fickの拡散法則では、膜を通る物質の移動量は 膜面積×膜透過性×濃度差÷膜厚 で決まる。

問題
ある薬物の細胞膜を介した移動がFick の拡散法則に従うとき、最も影響の小さいパラメータはどれか。
  1. 1. 膜厚
  2. 2. 膜面積
  3. 3. 薬剤の膜透過性
  4. 4. 膜を介した浸透圧差 ✓
  5. 5. 膜を介した薬剤の濃度差

正答:4番

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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 52.9%参考値

17人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:4番 — 膜を介した浸透圧差

Fickの拡散法則では、膜を通る物質の移動量は 膜面積×膜透過性×濃度差÷膜厚 で決まる。浸透圧差はこの式に入らず、主に水の移動(浸透)を決める量なので、薬物の拡散への影響が最も小さい。


【各選択肢の解説】

1. 膜厚
❌ 誤り。移動量は膜厚に反比例し、影響は大きい。正しくは、膜が厚いほど拡散量は減る。
2. 膜面積
❌ 誤り。移動量は膜面積に比例し、影響は大きい。正しくは、面積が広いほど拡散量は増える。
3. 薬剤の膜透過性
❌ 誤り。移動量は膜透過性(脂溶性・分子の大きさなどで決まる)に比例し、影響は大きい。正しくは、透過性が高いほど拡散量は増える。
4. 膜を介した浸透圧差
✅ 正しい(=正答)。浸透圧差は半透膜を通る水を動かす力で、溶質である薬物の拡散の式には現れないため、影響が最も小さい。
5. 膜を介した薬剤の濃度差
❌ 誤り。濃度差は拡散の駆動力そのもので、移動量はこれに比例する。正しくは、濃度差が大きいほど拡散量は増える。

【試験対策ポイント】

Fickの拡散法則:J=D·A·ΔC/Δx

  • D:拡散係数(膜透過性に関係・比例)
  • A:膜面積(比例)
  • ΔC:濃度差(比例・駆動力)
  • Δx:膜厚(反比例)
拡散=溶質が濃度勾配で動く、浸透=水が浸透圧差で動く、と分けて覚える。

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