第35回 臨床工学技士国家試験 午後 第11問
第35回 臨床工学技士国家試験 午後 第11問(消化器系)の正答は 4 です。腹水は、炎症や腫瘍で血管の透過性が上がり蛋白の多い液がしみ出す滲出性と、静水圧の上昇や膠質浸透圧の低下で蛋白の少ない液が漏れ出す漏出性に分かれる。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d ✓
- 5. d、e
正答:4番
初回正答率 21.4%参考値
14人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
腹水は、炎症や腫瘍で血管の透過性が上がり蛋白の多い液がしみ出す滲出性と、静水圧の上昇や膠質浸透圧の低下で蛋白の少ない液が漏れ出す漏出性に分かれる。癌性腹膜炎(卵巣癌)と急性膵炎は前者、心不全・肝硬変・ネフローゼ症候群は後者である。
【各選択肢の解説】
a.うっ血性心不全
❌ 誤り。正しくは、静脈圧(静水圧)の上昇で生じる漏出性腹水である。
b.肝硬変
❌ 誤り。正しくは、門脈圧亢進(静水圧の上昇)と低アルブミン血症(膠質浸透圧の低下)で生じる漏出性腹水である。
c.卵巣癌
✅ 正しい。腹膜に播種して癌性腹膜炎を起こし、腹膜の血管透過性が上がって蛋白の多い滲出性腹水がたまる。
d.急性膵炎
✅ 正しい。膵液の消化酵素が漏れて腹膜に炎症を起こし、滲出性腹水(アミラーゼが高い)を生じる。
e.ネフローゼ症候群
❌ 誤り。正しくは、尿中への蛋白喪失による低アルブミン血症(膠質浸透圧の低下)で生じる漏出性腹水である。
❌ 誤り。a・bが当たらない。正しくはc・d。
❌ 誤り。a・eが当たらない。正しくはc・d。
❌ 誤り。bが当たらない。正しくはc・d。
✅ 正しい(=正答)。2つとも滲出性腹水を来す。
❌ 誤り。eが当たらない。正しくはc・d。
【試験対策ポイント】
| 区分 | しくみ | 蛋白 | 代表疾患 |
|---|---|---|---|
| 漏出性 | 静水圧↑・膠質浸透圧↓ | 少ない | 心不全・肝硬変・ネフローゼ症候群 |
| 滲出性 | 炎症・腫瘍で血管透過性↑ | 多い | 癌性腹膜炎・急性膵炎・結核性腹膜炎 |
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