第35回 臨床工学技士国家試験 午後 第13問
救急・集中治療第35回午後
第35回 臨床工学技士国家試験 午後 第13問(救急・集中治療)の正答は 2 です。熱傷の深さは、傷んだ皮膚の層で決まる。
問題
熱傷について誤っているのはどれか。
- 1. Ⅰ度熱傷は瘢痕を残さず治癒する。
- 2. Ⅰ度熱傷は水疱形成が特徴である。 ✓
- 3. 熱傷性ショックは循環血液量減少性ショックである。
- 4. Ⅲ度の熱傷創は植皮による創閉鎖を行う。
- 5. Ⅲ度熱傷で生じた壊死創に対してはデブリードマンを行う。
正答:2番
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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)
初回正答率 53.8%参考値
13人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — Ⅰ度熱傷は水疱形成が特徴である。
熱傷の深さは、傷んだ皮膚の層で決まる。水疱は表皮と真皮の間に液がたまるもので、真皮まで及ぶⅡ度熱傷の特徴である。Ⅰ度は表皮だけの傷害で、発赤(紅斑)と痛みだけである。
【各選択肢の解説】
1. Ⅰ度熱傷は瘢痕を残さず治癒する。
✅ 正しい。傷害が表皮にとどまり真皮が保たれるため、数日で瘢痕を残さず治る。
✅ 正しい。傷害が表皮にとどまり真皮が保たれるため、数日で瘢痕を残さず治る。
2. Ⅰ度熱傷は水疱形成が特徴である。
❌ 誤り(=正答)。正しくは、水疱形成が特徴なのはⅡ度熱傷(浅達性・深達性)で、Ⅰ度熱傷は発赤(紅斑)と疼痛だけで水疱はできない。
❌ 誤り(=正答)。正しくは、水疱形成が特徴なのはⅡ度熱傷(浅達性・深達性)で、Ⅰ度熱傷は発赤(紅斑)と疼痛だけで水疱はできない。
3. 熱傷性ショックは循環血液量減少性ショックである。
✅ 正しい。広い熱傷では毛細血管の透過性が上がり、血漿が血管外へ大量に漏れ出すため、循環血液量が減ってショックになる。初期治療が大量の輸液であるのはこのためである。
✅ 正しい。広い熱傷では毛細血管の透過性が上がり、血漿が血管外へ大量に漏れ出すため、循環血液量が減ってショックになる。初期治療が大量の輸液であるのはこのためである。
4. Ⅲ度の熱傷創は植皮による創閉鎖を行う。
✅ 正しい。Ⅲ度は皮膚の全層が壊死し、上皮を再生する付属器(毛包・汗腺)も失われて自然には上皮化しにくいため、植皮で創を閉じる。
✅ 正しい。Ⅲ度は皮膚の全層が壊死し、上皮を再生する付属器(毛包・汗腺)も失われて自然には上皮化しにくいため、植皮で創を閉じる。
5. Ⅲ度熱傷で生じた壊死創に対してはデブリードマンを行う。
✅ 正しい。壊死組織は感染の温床になり植皮片も生着しないため、デブリードマン(壊死組織の切除)を行ってから植皮する。
✅ 正しい。壊死組織は感染の温床になり植皮片も生着しないため、デブリードマン(壊死組織の切除)を行ってから植皮する。
【試験対策ポイント】
| 深度 | 傷害の深さ | 所見 | 治り方 |
|---|---|---|---|
| Ⅰ度 | 表皮 | 発赤・疼痛 | 数日・瘢痕なし |
| 浅達性Ⅱ度 | 真皮浅層 | 水疱・強い疼痛 | 1〜2週・瘢痕は残りにくい |
| 深達性Ⅱ度 | 真皮深層 | 水疱・痛みは鈍い | 3〜4週・瘢痕を残しやすい |
| Ⅲ度 | 皮膚全層 | 白色〜黒色・痛覚なし | 植皮が必要 |
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