第35回 臨床工学技士国家試験 午後 第23問
第35回 臨床工学技士国家試験 午後 第23問(呼吸器系)の正答は 3 です。ARDSの診断(ベルリン定義)は、酸素化の悪さをP/F比(PaO₂/FIO₂)で、肺の広がりを胸部画像の両側性陰影で判断する。
- 1. a、b、c
- 2. a、b、e
- 3. a、d、e ✓
- 4. b、c、d
- 5. c、d、e
正答:3番
初回正答率 66.7%参考値
15人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
ARDSの診断(ベルリン定義)は、酸素化の悪さをP/F比(PaO₂/FIO₂)で、肺の広がりを胸部画像の両側性陰影で判断する。P/F比を出すにはPaO₂とFIO₂の2つが要り、これに胸部X線画像を合わせた3つが必要な情報である。
【各選択肢の解説】
a.PaO₂
✅ 正しい。P/F比の分子であり、P/F比300以下(PEEP 5cmH₂O以上の条件)が診断の条件になる。
b.PaCO₂
❌ 誤り。正しくは、ARDSの診断基準は酸素化(P/F比)で判断し、PaCO₂(換気の指標)は項目に入らない。
c.中心静脈圧
❌ 誤り。正しくは、ベルリン定義では心不全や輸液過剰で説明できないことを心エコーなどで判断し、中心静脈圧などの圧測定は求めていない。
d.吸入酸素分画(FIO₂)
✅ 正しい。P/F比の分母であり、同じPaO₂でも吸っている酸素濃度によって酸素化の悪さが変わるため必要である。
e.胸部X線画像
✅ 正しい。胸水・無気肺・結節では説明できない両側性の浸潤影を確かめる(CTでもよい)。
❌ 誤り。b・cが当たらない。正しくはa・d・e。
❌ 誤り。bが当たらない。正しくはa・d・e。
✅ 正しい(=正答)。3つともベルリン定義の診断に必要な情報である。
❌ 誤り。b・cが当たらない。正しくはa・d・e。
❌ 誤り。cが当たらない。正しくはa・d・e。
【試験対策ポイント】
ARDSのベルリン定義(2012年)
- 発症:原因から1週間以内
- 画像:両側性陰影
- 原因:心不全・輸液過剰だけでは説明できない
- 酸素化(PEEP 5cmH₂O以上):軽症 200<P/F≦300/中等症 100<P/F≦200/重症 P/F≦100
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