第35回 臨床工学技士国家試験 午後 第31問
医用画像計測第35回午後
第35回 臨床工学技士国家試験 午後 第31問(医用画像計測)の正答は 4 です。DSA(デジタルサブトラクション血管撮影)の時間差分法は、造影剤を入れる前の像(マスク像)を造影後の像から引き算し、骨や軟部組織を消して造影された血管だけを残す方法である。
問題
X 線画像計測について正しいのはどれか。
- 1. CT 値は骨のX 線吸収係数を基準に算出される。
- 2. X 線CT のスライス厚は50 μm 程度である。
- 3. X 線CT の空間分解能は5 mm 程度である。
- 4. 時間差分法は造影剤投与前後の画像を差分している。 ✓
- 5. ヨード系造影剤はX 線吸収量が小さい。
正答:4番
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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)
初回正答率 30%参考値
10人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 時間差分法は造影剤投与前後の画像を差分している。
DSA(デジタルサブトラクション血管撮影)の時間差分法は、造影剤を入れる前の像(マスク像)を造影後の像から引き算し、骨や軟部組織を消して造影された血管だけを残す方法である。CT値の基準(水)とCTの分解能の桁を押さえる問題。
【各選択肢の解説】
1. CT 値は骨のX 線吸収係数を基準に算出される。
❌ 誤り。基準は骨ではない。正しくは水の線減弱係数を基準にし、CT値=(μ−μ水)/μ水×1000 で求める(水=0 HU、空気=約−1000 HU)。
❌ 誤り。基準は骨ではない。正しくは水の線減弱係数を基準にし、CT値=(μ−μ水)/μ水×1000 で求める(水=0 HU、空気=約−1000 HU)。
2. X 線CT のスライス厚は50 μm 程度である。
❌ 誤り。桁が小さすぎる。正しくはX線CTのスライス厚はサブmm〜数mm(おおむね0.5〜10 mm)程度である。
❌ 誤り。桁が小さすぎる。正しくはX線CTのスライス厚はサブmm〜数mm(おおむね0.5〜10 mm)程度である。
3. X 線CT の空間分解能は5 mm 程度である。
❌ 誤り。桁が大きすぎる。正しくはX線CTの空間分解能は0.5 mm前後(サブmm)で、核医学画像(数mm〜1 cm程度)よりずっと細かい。
❌ 誤り。桁が大きすぎる。正しくはX線CTの空間分解能は0.5 mm前後(サブmm)で、核医学画像(数mm〜1 cm程度)よりずっと細かい。
4. 時間差分法は造影剤投与前後の画像を差分している。
✅ 正しい(=正答)。造影前後で変わるのは造影剤の入った血管だけなので、差をとると血管像だけが残る。
✅ 正しい(=正答)。造影前後で変わるのは造影剤の入った血管だけなので、差をとると血管像だけが残る。
5. ヨード系造影剤はX 線吸収量が小さい。
❌ 誤り。向きが逆。正しくはヨードは原子番号が大きい(Z=53)ためX線吸収量が大きく、陽性造影剤として白く写る。
❌ 誤り。向きが逆。正しくはヨードは原子番号が大きい(Z=53)ためX線吸収量が大きく、陽性造影剤として白く写る。
【試験対策ポイント】
| 項目 | 押さえる値・中身 |
|---|---|
| CT値の基準 | 水=0 HU、空気=約−1000 HU |
| スライス厚 | サブmm〜数mm |
| 空間分解能 | 0.5 mm前後 |
| DSAの差分 | 時間差分(造影前後)/エネルギー差分(2種類のX線エネルギー) |
| ヨード造影剤 | 原子番号が大きい=X線をよく吸収(陽性造影剤) |
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