第35回 臨床工学技士国家試験 午後 第37問
第35回 臨床工学技士国家試験 午後 第37問(各種治療機器)の正答は 4 です。レーザは波長ごとに吸収される物質が違い、それで用途が決まる。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d ✓
- 5. d、e
正答:4番
初回正答率 55.6%参考値
18人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
レーザは波長ごとに吸収される物質が違い、それで用途が決まる。CO₂レーザ(10.6 μm)は水に強く吸収されて表面で止まるので、透明な眼球内を通って網膜を凝固することはできない。内視鏡で深部まで凝固する癌治療は Nd:YAG レーザ(1,064 nm)が代表である。a〜eは組合せそのものの正誤で印を付け、番号の選択肢は含む2つの記述で印を付ける(2つとも正しい→✅、誤りを含む→❌。2つとも誤りの4が正答)。
【各選択肢の解説】
a.光線力学的治療 ― 半導体レーザ
✅ 正しい組合せ。光感受性物質(タラポルフィンナトリウムなど)を腫瘍に集め、その吸収波長に合わせた半導体レーザ光を当てて活性酸素で腫瘍を壊す。
b.角膜形成術 ― ArF エキシマレーザ
✅ 正しい組合せ。ArFエキシマレーザ(193 nm)は角膜表層でほぼ吸収され、熱をほとんど出さずに角膜を削れるため、屈折矯正手術(LASIKなど)に使う。
c.網膜光凝固 ― CO₂ レーザ
❌ 誤り。CO₂レーザは角膜表面の水に吸収されて網膜まで届かない。正しくは網膜光凝固には眼球の透明な組織を通るアルゴン(Ar)レーザ(緑色)などを用いる。
d.内視鏡的癌治療 ― Ar レーザ
❌ 誤り。正しくは内視鏡的な癌の凝固・蒸散には、組織の深くまで届き光ファイバで導ける Nd:YAG レーザが代表である。
e.尿路結石破砕 ― Ho:YAG レーザ
✅ 正しい組合せ。Ho:YAGレーザ(2.1 μm)は光ファイバで尿管鏡から結石に当てて破砕する。
✅ 正しい。a・bとも正しい組合せで、設問の「誤っている組合せ」には当たらない。
✅ 正しい。a・eとも正しい組合せで、設問の「誤っている組合せ」には当たらない。
❌ 誤り。cが誤った組合せを含む。ただしbは正しい組合せなので、2つとも誤っている組ではない。正しくは、cの網膜光凝固はArレーザなどを用い、2つとも誤っている組はc・d(4番)。
❌ 誤り(=正答)。c・dとも誤った組合せで、設問の「誤っている組合せ」に当たる。正しくは、網膜光凝固はArレーザなど、内視鏡的癌治療はNd:YAGレーザが代表である。
❌ 誤り。dが誤った組合せを含む。ただしeは正しい組合せなので、2つとも誤っている組ではない。正しくは、dの内視鏡的癌治療はNd:YAGレーザが代表で、2つとも誤っている組はc・d(4番)。
【試験対策ポイント】
| レーザ | 波長 | 代表的な用途 |
|---|---|---|
| ArFエキシマ | 193 nm | 角膜の屈折矯正 |
| Ar | 488・514.5 nm | 網膜光凝固 |
| Nd:YAG | 1,064 nm | 内視鏡的な深部凝固 |
| Ho:YAG | 2.1 μm | 尿路結石破砕 |
| CO₂ | 10.6 μm | 水に吸収=表面の切開・蒸散 |
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