第35回 臨床工学技士国家試験 午後 第38問
各種治療機器第35回午後
第35回 臨床工学技士国家試験 午後 第38問(各種治療機器)の正答は 2 です。気腹で腹腔内圧が上がると下大静脈が圧迫され、心臓へ戻る血液(静脈還流量)が減り、心拍出量が下がりうる。
問題
内視鏡外科手術について正しいのはどれか。
- 1. 気腹には窒素を使用する。
- 2. 気腹により静脈還流量は減少する。 ✓
- 3. 気腹中の電気メス使用は困難である。
- 4. 腹腔内圧は手動で維持する。
- 5. 下肢深部静脈血栓症対策は不要である。
正答:2番
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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)
初回正答率 100%参考値
16人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — 気腹により静脈還流量は減少する。
気腹で腹腔内圧が上がると下大静脈が圧迫され、心臓へ戻る血液(静脈還流量)が減り、心拍出量が下がりうる。気腹ガスがCO₂である理由(燃えない・血液に溶けやすい)とあわせて問う問題。
【各選択肢の解説】
1. 気腹には窒素を使用する。
❌ 誤り。正しくは二酸化炭素(CO₂)を使う。CO₂は燃えず、血液に溶けやすく吸収・排出されやすいため、血管内に入ってもガス塞栓が起こりにくい。
❌ 誤り。正しくは二酸化炭素(CO₂)を使う。CO₂は燃えず、血液に溶けやすく吸収・排出されやすいため、血管内に入ってもガス塞栓が起こりにくい。
2. 気腹により静脈還流量は減少する。
✅ 正しい(=正答)。上がった腹腔内圧が下大静脈を圧迫し、下半身からの静脈還流が妨げられる。
✅ 正しい(=正答)。上がった腹腔内圧が下大静脈を圧迫し、下半身からの静脈還流が妨げられる。
3. 気腹中の電気メス使用は困難である。
❌ 誤り。正しくはCO₂は燃えないので、気腹中も電気メスや超音波凝固切開装置を使える。
❌ 誤り。正しくはCO₂は燃えないので、気腹中も電気メスや超音波凝固切開装置を使える。
4. 腹腔内圧は手動で維持する。
❌ 誤り。正しくは気腹装置が腹腔内圧を測りながらガスの送気を自動で調節し、設定圧を保つ。
❌ 誤り。正しくは気腹装置が腹腔内圧を測りながらガスの送気を自動で調節し、設定圧を保つ。
5. 下肢深部静脈血栓症対策は不要である。
❌ 誤り。正しくは気腹と手術体位で下肢の静脈がうっ滞し深部静脈血栓症の危険が高まるため、弾性ストッキングや間欠的空気圧迫装置などの対策が必要である。
❌ 誤り。正しくは気腹と手術体位で下肢の静脈がうっ滞し深部静脈血栓症の危険が高まるため、弾性ストッキングや間欠的空気圧迫装置などの対策が必要である。
【試験対策ポイント】
| 項目 | 押さえる中身 |
|---|---|
| 気腹ガス | CO₂(不燃・血液に溶けやすい) |
| 圧の維持 | 気腹装置が自動制御 |
| 循環 | 下大静脈圧迫→静脈還流減少 |
| 合併症 | 皮下気腫・ガス塞栓・高CO₂血症・深部静脈血栓症 |
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