第35回 臨床工学技士国家試験 午後 第65問
第35回 臨床工学技士国家試験 午後 第65問(呼吸療法装置)の正答は 5 です。人工鼻(HME)は患者の呼気の熱と水分をためて次の吸気に戻す受動的な加湿器で、発熱体を持たない。
- 1. a、b、c
- 2. a、b、e
- 3. a、d、e
- 4. b、c、d
- 5. c、d、e ✓
正答:5番
初回正答率 90.5%参考値
21人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
人工鼻(HME)は患者の呼気の熱と水分をためて次の吸気に戻す受動的な加湿器で、発熱体を持たない。加温加湿器はヒータで能動的に加湿する。両者の長所・短所の見分けを問う。
【各選択肢の解説】
a.人工鼻では死腔が減少する。
❌ 誤り。正しくは、人工鼻は回路のYピースと患者の間に入るので、その内容積の分だけ機械的死腔が増える。
b.加温加湿器と人工鼻の併用により十分な加湿が可能となる。
❌ 誤り。正しくは、併用は禁忌。加温加湿器の水分で人工鼻が湿って流れの抵抗が増え、閉塞して換気できなくなるおそれがある。
c.人工鼻の方が気道粘膜熱傷のリスクが少ない。
✅ 正しい。人工鼻は熱源を持たず、吸気は呼気以上の温度にならないため、加温加湿器の過熱による気道熱傷が起こらない。
d.気道分泌の多い患者では加温加湿器を選択する。
✅ 正しい。分泌物が多いと人工鼻のフィルタが汚れて詰まり、抵抗が増えるため、加温加湿器を選ぶ。
e.ヒータワイヤを持たない加温加湿器では回路内に結露を生じやすい。
✅ 正しい。加湿器で温めたガスが吸気回路を通る間に冷え、飽和した水蒸気が結露する。ヒータワイヤで回路を温めると結露を減らせる。
❌ 誤り。a・bとも誤った記述。正しくはc・d・e。
❌ 誤り。a・bとも誤った記述。正しくはc・d・e。
❌ 誤り。aが誤った記述。正しくはc・d・e。
❌ 誤り。bが誤った記述。正しくはc・d・e。
✅ 正しい(=正答)。c・d・eとも正しい記述である。
【試験対策ポイント】
| 人工鼻(HME) | 加温加湿器 | |
|---|---|---|
| 加湿のしかた | 受動的(呼気の熱・水分を再利用) | 能動的(ヒータ) |
| 死腔 | 増える | 増えない |
| 熱傷 | 起こらない | 過熱で起こりうる |
| 向かない場面 | 分泌物が多い・加温加湿器との併用 | — |
| 回路の結露 | 少ない | ヒータワイヤなしで多い |
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