第35回 臨床工学技士国家試験 午後 第69問
体外循環・補助循環第35回午後
第35回 臨床工学技士国家試験 午後 第69問(体外循環・補助循環)の正答は 1 です。血液濃縮器(ヘモコンセントレータ)は、中空糸膜の限外濾過で血液から水分と小分子を除き、希釈された血液を濃縮する。
問題
人工心肺を用いた体外循環中に用いる血液濃縮器について正しいのはどれか。
- 1. メインの人工心肺回路と別の並列回路を必要とする。 ✓
- 2. 除水量の第一の規定因子は装置を通過する血液流量である。
- 3. 血清カリウム濃度の低下効果は透析装置と同等である。
- 4. 遠心力を用いて血球成分と血漿成分を分離する装置である。
- 5. 水分のみでなくアルブミンなどの血漿タンパクも除去される。
正答:1番
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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)
初回正答率 38.9%参考値
18人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:1番 — メインの人工心肺回路と別の並列回路を必要とする。
血液濃縮器(ヘモコンセントレータ)は、中空糸膜の限外濾過で血液から水分と小分子を除き、希釈された血液を濃縮する。人工心肺の主回路から分岐した並列(側副)回路に組み込んで使う。
【各選択肢の解説】
1. メインの人工心肺回路と別の並列回路を必要とする。
✅ 正しい。送血側などから分岐させた血液を血液濃縮器に通し、濾過後の血液を貯血槽などに戻す並列回路として接続する。
✅ 正しい。送血側などから分岐させた血液を血液濃縮器に通し、濾過後の血液を貯血槽などに戻す並列回路として接続する。
2. 除水量の第一の規定因子は装置を通過する血液流量である。
❌ 誤り。正しくは、除水量(濾過量)を主に決めるのは膜の内外の圧力差=膜間圧力差(TMP)で、TMPを上げるほど除水量が増える。
❌ 誤り。正しくは、除水量(濾過量)を主に決めるのは膜の内外の圧力差=膜間圧力差(TMP)で、TMPを上げるほど除水量が増える。
3. 血清カリウム濃度の低下効果は透析装置と同等である。
❌ 誤り。正しくは、濾液中のカリウム濃度は血漿とほぼ同じなので、除水しても血清カリウム濃度はほとんど下がらない。透析のように拡散で濃度差を使って除く装置ほどの効果はない。
❌ 誤り。正しくは、濾液中のカリウム濃度は血漿とほぼ同じなので、除水しても血清カリウム濃度はほとんど下がらない。透析のように拡散で濃度差を使って除く装置ほどの効果はない。
4. 遠心力を用いて血球成分と血漿成分を分離する装置である。
❌ 誤り。正しくは、半透膜(限外濾過膜)で水分と小分子を濾し出す装置。遠心力で分離するのは術中自己血回収装置(セルセーバー)である。
❌ 誤り。正しくは、半透膜(限外濾過膜)で水分と小分子を濾し出す装置。遠心力で分離するのは術中自己血回収装置(セルセーバー)である。
5. 水分のみでなくアルブミンなどの血漿タンパクも除去される。
❌ 誤り。正しくは、アルブミンなどの血漿タンパクは膜の孔より大きく保持される。そのため濃縮後は膠質浸透圧が上がる。
❌ 誤り。正しくは、アルブミンなどの血漿タンパクは膜の孔より大きく保持される。そのため濃縮後は膠質浸透圧が上がる。
【試験対策ポイント】
| 血液濃縮器 | 透析 | 自己血回収装置 | |
|---|---|---|---|
| 原理 | 限外濾過(圧力差) | 拡散(濃度差) | 遠心分離 |
| 除くもの | 水分・小分子 | 小分子溶質(K⁺など) | 洗浄液・血漿成分 |
| タンパク | 保持 | 保持 | 洗い流される |
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