第35回 臨床工学技士国家試験 午後 第72問
体外循環・補助循環第35回午後
第35回 臨床工学技士国家試験 午後 第72問(体外循環・補助循環)の正答は 2 です。炭酸水素ナトリウム(重炭酸)はアルカリで、代謝性アシドーシスを補正する薬である。
問題
人工心肺を用いた体外循環中の事象と対処法について誤っているのはどれか。
- 1. 溶血が顕著な場合にはポンプチューブの圧閉度を調整する。
- 2. 代謝性アルカローシス時には炭酸水素ナトリウムを投与する。 ✓
- 3. ヘマトクリット値の低下時には水分バランスをチェックする。
- 4. ACT が延長しないときにはヘパリンを追加する。
- 5. 脱血不良時には脱血カニューレの挿入部位をチェックする。
正答:2番
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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)
初回正答率 53.8%参考値
13人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — 代謝性アルカローシス時には炭酸水素ナトリウムを投与する。
炭酸水素ナトリウム(重炭酸)はアルカリで、代謝性アシドーシスを補正する薬である。代謝性アルカローシスに投与すると、アルカローシスをさらに悪化させる。
【各選択肢の解説】
1. 溶血が顕著な場合にはポンプチューブの圧閉度を調整する。
✅ 正しい。ローラポンプの圧閉が強すぎると、ローラとチューブの間で赤血球がつぶれて溶血する。圧閉度の調整のほか、吸引の陰圧が強すぎないかも確かめる。
✅ 正しい。ローラポンプの圧閉が強すぎると、ローラとチューブの間で赤血球がつぶれて溶血する。圧閉度の調整のほか、吸引の陰圧が強すぎないかも確かめる。
2. 代謝性アルカローシス時には炭酸水素ナトリウムを投与する。
❌ 誤り(=正答)。重炭酸を足すとアルカローシスが進む。正しくは炭酸水素ナトリウムは代謝性アシドーシス(組織の低灌流による乳酸の蓄積など)のときに投与する。
❌ 誤り(=正答)。重炭酸を足すとアルカローシスが進む。正しくは炭酸水素ナトリウムは代謝性アシドーシス(組織の低灌流による乳酸の蓄積など)のときに投与する。
3. ヘマトクリット値の低下時には水分バランスをチェックする。
✅ 正しい。体外循環中のヘマトクリット低下の多くは、充填液・心筋保護液・輸液による血液希釈である。入った量と尿・除水などの出た量を確かめ、必要なら除水や輸血で調整する。
✅ 正しい。体外循環中のヘマトクリット低下の多くは、充填液・心筋保護液・輸液による血液希釈である。入った量と尿・除水などの出た量を確かめ、必要なら除水や輸血で調整する。
4. ACT が延長しないときにはヘパリンを追加する。
✅ 正しい。ACTが目標(400秒以上)に届かないのは抗凝固が足りない状態で、回路内の血栓を防ぐためヘパリンを追加する。
✅ 正しい。ACTが目標(400秒以上)に届かないのは抗凝固が足りない状態で、回路内の血栓を防ぐためヘパリンを追加する。
5. 脱血不良時には脱血カニューレの挿入部位をチェックする。
✅ 正しい。カニューレの位置ずれ、回路の折れ曲がり、落差の不足、循環血液量の不足が脱血不良の原因になる。
✅ 正しい。カニューレの位置ずれ、回路の折れ曲がり、落差の不足、循環血液量の不足が脱血不良の原因になる。
【試験対策ポイント】
| 事象 | 対処 |
|---|---|
| 代謝性アシドーシス | 炭酸水素ナトリウム投与・灌流量の確保 |
| 溶血 | 圧閉度・吸引の陰圧を確かめる |
| ACTが延びない | ヘパリン追加 |
| 脱血不良 | カニューレ位置・回路の折れ・落差・循環血液量 |
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