第36回 臨床工学技士国家試験 午前 第28問
生体電気・磁気計測第36回午前
第36回 臨床工学技士国家試験 午前 第28問(生体電気・磁気計測)の正答は 5 です。2か所で刺激して潜時の差をとると、刺激電極aとbの間(距離D₂)を興奮が伝わる時間だけが残る。
問題
図は神経伝導速度の電極配置と計測結果を模式的に表したものである。神経伝導速度を求める式はどれか。
ただし、図中の D₁、D₂ は電極間の距離、T₁、T₂ は潜時を表す。
- 1. D₁/T₁
- 2. (D₂+D₁)/(T₂-T₁)
- 3. (D₂+D₁)/(T₂+T₁)
- 4. D₁/(T₂-T₁)
- 5. D₂/(T₂-T₁) ✓
正答:5番
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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)
初回正答率 43.8%参考値
16人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — D₂/(T₂-T₁)
2か所で刺激して潜時の差をとると、刺激電極aとbの間(距離D₂)を興奮が伝わる時間だけが残る。伝導速度=D₂/(T₂-T₁)である。
【図の読み方】
- 電極配置:指に輪状の導出電極(感覚神経の逆行性の測定)、手首寄りに刺激電極a、肘寄りに刺激電極b。D₁=導出電極〜刺激電極a、D₂=刺激電極a〜刺激電極b
- 波形:刺激電極aからの潜時がT₁、より遠い刺激電極bからの潜時がT₂(T₂>T₁)
- T₂には「a〜b間を伝わる時間」と「a〜導出電極を伝わる時間など(T₁と同じ部分)」が入っている。差 T₂-T₁ をとると、後者が打ち消されて a〜b間(D₂)を伝わる時間だけが残る
【各選択肢の解説】
1. D₁/T₁
❌ 誤り。D₁/T₁は導出電極〜刺激電極aの区間の値で、感覚神経では1点刺激でこの形で遠位の伝導速度を出すこともある。しかし本問は2か所で刺激する配置で、刺激電極a〜b間の伝導速度を問うている。正しくは2点の潜時の差を使ってD₂/(T₂-T₁)。
❌ 誤り。D₁/T₁は導出電極〜刺激電極aの区間の値で、感覚神経では1点刺激でこの形で遠位の伝導速度を出すこともある。しかし本問は2か所で刺激する配置で、刺激電極a〜b間の伝導速度を問うている。正しくは2点の潜時の差を使ってD₂/(T₂-T₁)。
2. (D₂+D₁)/(T₂-T₁)
❌ 誤り。潜時の差T₂-T₁に対応する距離はD₂だけで、D₁の区間は差をとると打ち消される。正しくはD₂/(T₂-T₁)。
❌ 誤り。潜時の差T₂-T₁に対応する距離はD₂だけで、D₁の区間は差をとると打ち消される。正しくはD₂/(T₂-T₁)。
3. (D₂+D₁)/(T₂+T₁)
❌ 誤り。潜時を足しても、ある区間を伝わる時間にはならない。正しくは距離D₂を潜時の差T₂-T₁で割る。
❌ 誤り。潜時を足しても、ある区間を伝わる時間にはならない。正しくは距離D₂を潜時の差T₂-T₁で割る。
4. D₁/(T₂-T₁)
❌ 誤り。潜時の差に対応するのは刺激電極a〜b間の距離である。正しくは分子はD₁ではなくD₂。
❌ 誤り。潜時の差に対応するのは刺激電極a〜b間の距離である。正しくは分子はD₁ではなくD₂。
5. D₂/(T₂-T₁)
✅ 正しい(=正答)。2つの刺激点の間の距離を、潜時の差で割る。差をとることで、2つの波形に共通する刺激電極a〜導出電極の部分が打ち消され、a〜b間を伝わる速さだけが求まる。
✅ 正しい(=正答)。2つの刺激点の間の距離を、潜時の差で割る。差をとることで、2つの波形に共通する刺激電極a〜導出電極の部分が打ち消され、a〜b間を伝わる速さだけが求まる。
【試験対策ポイント】
- 神経伝導速度=2刺激点間の距離 ÷ 潜時の差(単位 m/s)
- 距離は刺激電極どうしの間(D₂)。導出電極までの距離(D₁)は使わない
- 2点刺激では共通部分を差で打ち消すので、区間の伝導速度が求まる(感覚神経では1点刺激で距離÷潜時とすることもあるが、本問は2点刺激の式)
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