第36回 臨床工学技士国家試験 午前 第37問
第36回 臨床工学技士国家試験 午前 第37問(各種治療機器)の正答は 4 です。気腹で腹腔内圧が上がると、横隔膜が押し上げられ、下大静脈が圧迫されて静脈還流が減る。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d ✓
- 5. d、e
正答:4番
初回正答率 75%参考値
20人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
気腹で腹腔内圧が上がると、横隔膜が押し上げられ、下大静脈が圧迫されて静脈還流が減る。aはガスの種類、bは還流の向き、eは使える機器を取り違えている。
【各選択肢の解説】
a.気腹には亜酸化窒素を使用する。
❌ 誤り。正しくは二酸化炭素(CO₂)を使う。燃えないため電気メスを使っても安全で、血液に溶けやすく、血管に入っても吸収されやすい。
b.気腹により下半身からの静脈還流量は増加する。
❌ 誤り。正しくは、腹腔内圧の上昇で下大静脈が圧迫され、下半身からの静脈還流は減少する。
c.気腹により横隔膜は挙上する。
✅ 正しい。腹腔内圧で横隔膜が頭側へ押し上げられ、肺が圧迫されて換気がしにくくなる。
d.トロッカは体腔へのアクセスに用いる。
✅ 正しい。腹壁に刺して留置する筒で、ここから内視鏡や鉗子を出し入れし、気腹のガスも送る。
e.超音波吸引手術装置の使用は禁忌である。
❌ 誤り。正しくは、内視鏡外科手術でも超音波吸引手術装置は使える(腹腔鏡下の肝切除などで組織を破砕・吸引する)。
❌ 誤り。a・bとも誤った記述。正しくはc・d。
❌ 誤り。a・eとも誤った記述。正しくはc・d。
❌ 誤り。bが誤った記述。正しくはc・d。
✅ 正しい(=正答)。2つとも正しい記述である。
❌ 誤り。eが誤った記述。正しくはc・d。
【試験対策ポイント】
- 気腹ガス=CO₂(不燃性・血液に溶けやすい)
- 気腹の影響:腹腔内圧↑ → 下大静脈の圧迫で静脈還流↓・横隔膜挙上で換気が障害・CO₂の吸収で高CO₂血症
- 合併症:皮下気腫・ガス塞栓
- トロッカ=内視鏡・鉗子の出し入れ口
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