第36回 臨床工学技士国家試験 午前 第65問
呼吸療法装置第36回午前
第36回 臨床工学技士国家試験 午前 第65問(呼吸療法装置)の正答は 1 です。加温加湿器は、加湿チャンバ出口と患者口元(Yピース付近)の温度をセンサで測り、ヒータの出力を調節する。
問題
加温加湿器について誤っているのはどれか。
- 1. 加温加湿器は患者吸気の湿度によって制御される。 ✓
- 2. 加湿器内の蒸留水は雑菌などの汚染に十分注意する。
- 3. ヒータワイヤは吸気回路内の結露を防ぐ。
- 4. ヒータワイヤのない回路は途中のウォータトラップが必要である。
- 5. 不十分な加湿は肺合併症の原因となる。
正答:1番
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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)
初回正答率 92.6%参考値
27人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:1番 — 加温加湿器は患者吸気の湿度によって制御される。
加温加湿器は、加湿チャンバ出口と患者口元(Yピース付近)の温度をセンサで測り、ヒータの出力を調節する。吸気の湿度を測って制御しているのではない。
【各選択肢の解説】
1. 加温加湿器は患者吸気の湿度によって制御される。
❌ 誤り(=正答)。湿度センサによる制御ではない。正しくは、チャンバ出口と口元の温度を測り、加湿用ヒータと回路のヒータワイヤを温度で制御する。温度がわかれば、飽和に近い水蒸気量(湿度)も決まるという考え方である。
❌ 誤り(=正答)。湿度センサによる制御ではない。正しくは、チャンバ出口と口元の温度を測り、加湿用ヒータと回路のヒータワイヤを温度で制御する。温度がわかれば、飽和に近い水蒸気量(湿度)も決まるという考え方である。
2. 加湿器内の蒸留水は雑菌などの汚染に十分注意する。
✅ 正しい。加湿水が汚染されると、細菌を含む水分が直接気道へ送られ感染源になる。滅菌蒸留水を閉鎖式で補給するなど清潔に扱う。
✅ 正しい。加湿水が汚染されると、細菌を含む水分が直接気道へ送られ感染源になる。滅菌蒸留水を閉鎖式で補給するなど清潔に扱う。
3. ヒータワイヤは吸気回路内の結露を防ぐ。
✅ 正しい。回路内でガスが冷えると水蒸気が水滴になる。ヒータワイヤで回路を温め、温度を保って結露を減らす。
✅ 正しい。回路内でガスが冷えると水蒸気が水滴になる。ヒータワイヤで回路を温め、温度を保って結露を減らす。
4. ヒータワイヤのない回路は途中のウォータトラップが必要である。
✅ 正しい。回路内の結露水がたまると、患者側への流れ込みや換気の妨げになるため、低い位置のウォータトラップに集めて捨てる。
✅ 正しい。回路内の結露水がたまると、患者側への流れ込みや換気の妨げになるため、低い位置のウォータトラップに集めて捨てる。
5. 不十分な加湿は肺合併症の原因となる。
✅ 正しい。気管挿管では上気道の加温加湿がバイパスされる。乾いたガスは気道粘膜の線毛運動を落とし、痰が硬くなって排出できず、無気肺や感染の原因になる。
✅ 正しい。気管挿管では上気道の加温加湿がバイパスされる。乾いたガスは気道粘膜の線毛運動を落とし、痰が硬くなって排出できず、無気肺や感染の原因になる。
【試験対策ポイント】
- 加温加湿器(能動加湿)=温度で制御。チャンバ出口温と口元温の2点を測る
- 37℃で飽和した空気の絶対湿度は約44 mg/L
- ヒータワイヤなし=結露→ウォータトラップが必要
- 加温加湿器と人工鼻(受動加湿)は併用しない(人工鼻が水分で目詰まりし、換気できなくなる)
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