第36回 臨床工学技士国家試験 午前 第68問
第36回 臨床工学技士国家試験 午前 第68問(呼吸療法装置)の正答は 5 です。ハイフローシステム(高流量鼻カニュラ)は、加温加湿したガスを鼻カニュラから高流量で流す。
- 1. a、b、c
- 2. a、b、e
- 3. a、d、e
- 4. b、c、d
- 5. c、d、e ✓
正答:5番
初回正答率 69.2%参考値
26人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
ハイフローシステム(高流量鼻カニュラ)は、加温加湿したガスを鼻カニュラから高流量で流す。高流量で鼻腔・咽頭にたまった呼気を洗い流し、カニュラなので食事や会話ができる。高流量の乾いたガスには耐えられないため、加温加湿は欠かせない。
【各選択肢の解説】
a.加温加湿器は必要ない。
❌ 誤り。正しくは、最大で毎分数十Lのガスを鼻から流すため、加温加湿器で体温付近まで温め十分に加湿しなければ、鼻や気道の粘膜が乾燥し痛みや痰の固化を起こす。
b.FIO₂ の上限は60%である。
❌ 誤り。正しくは、ブレンダで酸素濃度を21〜100%の範囲で設定でき、患者の吸気流量を上回る流量を流すため、設定に近いFIO₂が得られる。
c.解剖学的死腔の二酸化炭素の洗い出し効果がある。
✅ 正しい。高流量のガスが鼻腔・咽頭に残った呼気(CO₂を含む)を押し流すため、次の吸気で吸い込むCO₂が減り、換気の効率が上がる。
d.装着しながら経口摂取を行うことができる。
✅ 正しい。顔を覆うマスクでなく鼻カニュラなので、酸素を流したまま食事・会話ができる。
e.慢性閉塞性肺疾患では在宅で使用できる場合がある。
✅ 正しい。在宅酸素療法を行っている安定したCOPD患者などで、自宅での使用が診療報酬で認められている(在宅ハイフローセラピー、2022年度診療報酬改定)。
❌ 誤り。a・bが誤り。正しくはc・d・e。
❌ 誤り。a・bが誤り。正しくはc・d・e。
❌ 誤り。aが誤り。正しくはc・d・e。
❌ 誤り。bが誤り。正しくはc・d・e。
✅ 正しい(=正答)。3つともハイフローシステムの特徴である。
【試験対策ポイント】
| 項目 | ハイフローシステム |
|---|---|
| 加温加湿 | 必須 |
| FIO₂ | 21〜100%で設定でき、ほぼ設定どおり |
| 効果 | 死腔のCO₂洗い出し・軽い呼気終末陽圧の効果 |
| 生活 | 鼻カニュラ=食事・会話ができる |
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