第36回 臨床工学技士国家試験 午前 第70問
第36回 臨床工学技士国家試験 午前 第70問(体外循環・補助循環)の正答は 5 です。均質膜(シリコーンなど)は膜に孔がなく、ガスは膜に溶けて拡散して通る。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e ✓
正答:5番
初回正答率 71.4%参考値
21人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
均質膜(シリコーンなど)は膜に孔がなく、ガスは膜に溶けて拡散して通る。多孔質膜は孔を通してガス交換するため、長く使うと孔から血漿がしみ出す血漿漏出が起こり、ガス交換能が落ちたら人工肺を交換する。
【各選択肢の解説】
a.人工肺は血液ポンプの入口側に接続する。
❌ 誤り。正しくは、人工肺は血液ポンプの出口側に置く(貯血槽→ポンプ→人工肺→患者)。人工肺は流れの抵抗になるため、ポンプで押し出した血液を通す。
b.ガス流量を増やすと二酸化炭素除去量は減少する。
❌ 誤り。正しくは、吹送するガス流量を増やすとガス側のCO₂がすばやく運び去られ、血液とのCO₂分圧の差が大きく保たれるので、CO₂除去量は増加する。
c.外部灌流型は内部灌流型より血液の圧損失が高い。
❌ 誤り。正しくは、血液が中空糸の外側を流れる外部灌流型は流路が広いため、中空糸の細い内腔に血液を通す内部灌流型より圧損失が低い。
d.均質膜は貫通孔をもたない。
✅ 正しい。シリコーン膜などの均質膜は孔がなく、ガスは膜に溶け込んで拡散する(溶解拡散)。孔がないので血漿漏出が起こらない。
e.血漿漏出によるガス交換能低下時は人工肺を交換する。
✅ 正しい。血漿漏出は膜の性質が変わって起こるもので、ガスの吹送で回復しない。ガス交換能が落ちたら人工肺を交換する。
❌ 誤り。a・bとも誤り。正しくはd・e。
❌ 誤り。aが誤り。正しくはd・e。
❌ 誤り。b・cとも誤り。正しくはd・e。
❌ 誤り。cが誤り。正しくはd・e。
✅ 正しい(=正答)。2つとも膜型人工肺について正しい。
【試験対策ポイント】
| 膜 | 構造 | 特徴 |
|---|---|---|
| 均質膜(シリコーン) | 孔なし | 溶解拡散・血漿漏出なし |
| 多孔質膜 | 微細な孔 | 長時間で血漿漏出→交換 |
| 複合膜 | 多孔質膜の表面に薄い均質層 | 血漿漏出しにくい |
- 酸素化=ガスの酸素濃度で、CO₂除去=ガスの流量で調節
- ウェットラング(ガス側の結露)は血漿漏出と別物で、一時的にガス流量を上げて水滴を吹き飛ばす
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