第36回 臨床工学技士国家試験 午前 第71問
第36回 臨床工学技士国家試験 午前 第71問(体外循環・補助循環)の正答は 1 です。人工心肺では血液が回路の人工物の表面に触れ続けるため、補体・凝固・カリクレイン-キニン系が活性化し、全身の炎症反応が起こる。
- 1. a、b、c ✓
- 2. a、b、e
- 3. a、d、e
- 4. b、c、d
- 5. c、d、e
正答:1番
初回正答率 47.6%参考値
21人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
人工心肺では血液が回路の人工物の表面に触れ続けるため、補体・凝固・カリクレイン-キニン系が活性化し、全身の炎症反応が起こる。血球は希釈・吸着・消費で減り、手術のストレスでホルモンは増える。
【各選択肢の解説】
a.補体系が活性化する。
✅ 正しい。血液が回路の人工物の表面に触れると補体が活性化され、炎症を起こす物質が出て全身性の炎症反応の引き金になる。
b.血小板数が減少する。
✅ 正しい。充填液による希釈に加え、回路の表面への付着や活性化による消費で血小板は減り、機能も落ちる。術後出血の一因になる。
c.リンパ球数が減少する。
✅ 正しい。血液希釈や手術侵襲によるストレス反応でリンパ球は減り、免疫能が一時的に落ちる。
d.血中抗利尿ホルモンが減少する。
❌ 誤り。正しくは、手術と体外循環のストレスや血圧低下で抗利尿ホルモン(バソプレシン)は増加する。
e.血中ブラジキニンが減少する。
❌ 誤り。正しくは、血液が人工物に触れて第XII因子(接触因子)からカリクレイン-キニン系が活性化され、ブラジキニンは増加する。
✅ 正しい(=正答)。3つとも体外循環で起こる変化である。
❌ 誤り。eのブラジキニンは増加する。正しくはa・b・c。
❌ 誤り。d・eはどちらも増加する。正しくはa・b・c。
❌ 誤り。dの抗利尿ホルモンは増加する。正しくはa・b・c。
❌ 誤り。d・eはどちらも増加する。正しくはa・b・c。
【試験対策ポイント】
| 体外循環で | 変化 |
|---|---|
| 補体・凝固・線溶・カリクレイン-キニン系 | 活性化(ブラジキニン↑) |
| ストレスホルモン(抗利尿ホルモン・カテコラミン・コルチゾール) | 増加 |
| 血球(血小板・リンパ球)・血漿タンパク | 希釈・消費で減少 |
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