MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第36回 臨床工学技士国家試験 午前 第72問

体外循環・補助循環第36回午前

第36回 臨床工学技士国家試験 午前 第72問(体外循環・補助循環)の正答は 3 です。気体が液体に溶ける量は、温度が低いほど多い。

問題
人工心肺を用いた体外循環について誤っているのはどれか。
  1. 1. 体重あたりの適正灌流量は小児では成人に比べて多い。
  2. 2. 血液希釈により末梢血管抵抗は低下する。
  3. 3. 低体温により血中酸素溶解度は低下する。 ✓
  4. 4. 低体温によりヘモグロビンの酸素結合力が高くなる。
  5. 5. 低体温により血液粘稠度は上昇する。

正答:3番

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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 23.5%参考値

17人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:3番 — 低体温により血中酸素溶解度は低下する。

気体が液体に溶ける量は、温度が低いほど多い。低体温では血液に溶ける酸素の量はむしろ増える。ひっかけは、低体温で起こる変化の「向き」の入れ替えである。


【各選択肢の解説】

1. 体重あたりの適正灌流量は小児では成人に比べて多い。
✅ 正しい。小児は体重当たりの代謝量(酸素消費量)が大きいため、体重当たりの灌流量を成人より多く設定する。
2. 血液希釈により末梢血管抵抗は低下する。
✅ 正しい。希釈でヘマトクリットが下がると血液の粘稠度が下がり、血管を流れるときの抵抗が小さくなる。
3. 低体温により血中酸素溶解度は低下する。
❌ 誤り(=正答)。正しくは、温度が下がると気体の溶解度は大きくなるので、血中の酸素溶解度は上昇する。
4. 低体温によりヘモグロビンの酸素結合力が高くなる。
✅ 正しい。低温では酸素解離曲線が左へ移り、ヘモグロビンは酸素と結びつきやすく、組織で酸素を離しにくくなる。
5. 低体温により血液粘稠度は上昇する。
✅ 正しい。温度が下がると血液の粘稠度は上がる。低体温体外循環で血液希釈を併用するのは、この粘稠度の上昇を打ち消すためでもある。

【試験対策ポイント】

低体温で変化
酸素消費量低下(臓器保護の目的)
気体の溶解度上昇
ヘモグロビンの酸素親和性上昇(解離曲線は左方移動)
血液粘稠度上昇(→血液希釈で打ち消す)
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