MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第36回 臨床工学技士国家試験 午前 第78問

血液浄化療法装置第36回午前

第36回 臨床工学技士国家試験 午前 第78問(血液浄化療法装置)の正答は 5 です。1時間に1 Lの除水で循環血液量が急に減り、透析中に血圧が下がった(透析低血圧)。

問題
糖尿病を原疾患とする患者が血液透析を受けている。ドライウェイトは 60 kg であり、4 時間で4 L の除水を行っている。開始時140/90 mmHg であった血圧が、透析3 時間後に80/50 mmHg となった。 このときの対応として正しいのはどれか。
  1. 1. 頭部挙上
  2. 2. 除水速度増加
  3. 3. 降圧薬の内服
  4. 4. 透析液加温
  5. 5. 生理食塩液の投与 ✓

正答:5番

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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 85.7%参考値

21人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:5番 — 生理食塩液の投与

1時間に1 Lの除水で循環血液量が急に減り、透析中に血圧が下がった(透析低血圧)。糖尿病の自律神経障害があると血管が締まらず下がりやすい。まず除水を止め、生理食塩液で循環血液量を補う。


【各選択肢の解説】

1. 頭部挙上
❌ 誤り。頭を上げると脳への血流がさらに減る。正しくは、頭を低くして下肢を挙上し、下肢の血液を心臓・脳へ戻す体位をとる。
2. 除水速度増加
❌ 誤り。低血圧の原因は除水による循環血液量の減少である。正しくは、除水を止める・遅くする。
3. 降圧薬の内服
❌ 誤り。すでに血圧は80/50 mmHgまで下がっており、さらに下げることになる。正しくは降圧薬は使わず、補液で血圧を戻す。
4. 透析液加温
❌ 誤り。透析液を温めると体温が上がり、皮膚の血管が広がって血圧はさらに下がる。正しくは、透析液の温度を下げる(低温透析)と血管が締まり、透析低血圧の予防になる。
5. 生理食塩液の投与
✅ 正しい。生理食塩液を急速に入れると、血管内の水分(循環血液量)が増えて血圧が戻る。透析回路から直接入れられ、すぐ対応できる。

【試験対策ポイント】

透析中の低血圧対応
すぐ行う除水停止・下肢挙上・生理食塩液の補液
予防ドライウェイトの見直し・除水速度を抑える・低温透析
避ける頭部挙上・除水の増加・降圧薬・透析液の加温
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