MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第36回 臨床工学技士国家試験 午前 第78問

血液浄化療法装置第36回午前

第36回 臨床工学技士国家試験 午前 第78問(血液浄化療法装置)の正答は 5 です。透析中に血圧が140/90から80/50へ低下(透析低血圧)した際の対応を選ぶ。

問題
糖尿病を原疾患とする患者が血液透析を受けている。ドライウェイトは 60 kg であり、4 時間で4 L の除水を行っている。開始時140/90 mmHg であった 血圧が、透析3 時間後に80/50 mmHg となった。 このときの対応として正しいのはどれか。
  1. 1. 頭部挙上
  2. 2. 除水速度増加
  3. 3. 降圧薬の内服
  4. 4. 透析液加温
  5. 5. 生理食塩液の投与

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 生理食塩液の投与

透析中に血圧が140/90から80/50へ低下(透析低血圧)した際の対応を選ぶ。循環血液量減少による低血圧なので、除水を止め生理食塩液を補液して血圧を回復させる。したがって5番が正しい。


【各選択肢の解説】

1. 頭部挙上
❌ 誤り。低血圧時は脳血流確保のため下肢挙上(頭部は下げる)が適切。
2. 除水速度増加
❌ 誤り。循環血液量減少が原因なので、除水は中止・減速する。
3. 降圧薬の内服
❌ 誤り。すでに低血圧であり、降圧薬は禁忌。
4. 透析液加温
❌ 誤り。加温は末梢血管を拡張させ低血圧を悪化させる。むしろ低めの温度が有利。
5. 生理食塩液の投与
✅ 正しい。急速補液で循環血液量を回復し血圧を上げる。

【試験対策ポイント】

透析低血圧の対応=除水停止・下肢挙上・生理食塩液(または高張液)補液。糖尿病患者は自律神経障害で血圧低下を起こしやすい。予防にはドライウェイト適正化・低温透析・過度の除水回避。加温や降圧薬は禁忌。

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