第36回 臨床工学技士国家試験 午前 第77問
第36回 臨床工学技士国家試験 午前 第77問(血液浄化療法装置)の正答は 4 です。ポリスルフォン系(PS・PES)とポリエステル系ポリマーアロイ(PEPA)は、疎水性の合成高分子にPVPを混ぜて親水化し、内側に薄い緻密層(スキン層)・外側に粗い支持層をもつ非対称構造の膜である。
- 1. a、b、c
- 2. a、b、e
- 3. a、d、e
- 4. b、c、d ✓
- 5. c、d、e
正答:4番
初回正答率 68.4%参考値
19人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
ポリスルフォン系(PS・PES)とポリエステル系ポリマーアロイ(PEPA)は、疎水性の合成高分子にPVPを混ぜて親水化し、内側に薄い緻密層(スキン層)・外側に粗い支持層をもつ非対称構造の膜である。CTAとPMMAは膜の厚さ方向に一様な対称構造で、PVPを含まない。
【各選択肢の解説】
a.セルローストリアセテート(CTA)
❌ 誤り。正しくは、セルロース系の膜で素材自体が親水性をもち、PVPは使わない。構造は対称構造である。
b.ポリスルフォン(PS)
✅ 正しい。疎水性のPSにPVPを混ぜて親水化した非対称構造の膜で、現在最も広く使われる合成高分子膜である。
c.ポリエーテルスルフォン(PES)
✅ 正しい。PSと同じスルフォン系の合成高分子で、PVPで親水化した非対称構造の膜である。
d.ポリエステル系ポリマーアロイ(PEPA)
✅ 正しい。ポリエステル系の高分子を混ぜ合わせた膜で、PVPを含み、非対称構造をもつ。
e.ポリメチルメタクリレート(PMMA)
❌ 誤り。正しくは、PMMAはPVPを含まない対称構造の膜で、タンパク質を膜に吸着して除去する性質が特徴である。
❌ 誤り。aのCTAは対称構造でPVPを含まない。正しくはb・c・d。
❌ 誤り。a・eは対称構造でPVPを含まない。正しくはb・c・d。
❌ 誤り。a・eは対称構造でPVPを含まない。正しくはb・c・d。
✅ 正しい(=正答)。3つともPVPを含む非対称構造の膜である。
❌ 誤り。eのPMMAは対称構造でPVPを含まない。正しくはb・c・d。
【試験対策ポイント】
| 膜 | 系統 | PVP | 構造 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| CTA | セルロース系 | なし | 対称 | 素材が親水性 |
| PS・PES | 合成高分子(スルフォン系) | あり | 非対称 | 高透水・広く使われる |
| PEPA | 合成高分子 | あり | 非対称 | — |
| PMMA | 合成高分子 | なし | 対称 | タンパク吸着 |
PVPの溶出が過敏反応の一因として問題にされることがある。
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