第36回 臨床工学技士国家試験 午前 第79問
第36回 臨床工学技士国家試験 午前 第79問(血液浄化療法装置)の正答は 3 です。CAPD(持続携行式腹膜透析)は、腹膜を膜にして24時間ゆっくり透析・除水する。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c ✓
- 4. c、d
- 5. d、e
正答:3番
初回正答率 69.6%参考値
23人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
CAPD(持続携行式腹膜透析)は、腹膜を膜にして24時間ゆっくり透析・除水する。急な体液・浸透圧の変化がないので循環が安定し、不均衡症状が起きにくい。代わりに小分子の除去効率は低く、透析液のブドウ糖を吸収するため糖負荷が多い。
【各選択肢の解説】
a.小分子溶質の除去に優れる。
❌ 誤り。正しくは、尿素などの小分子は時間当たりの除去効率でHDのほうが優れる。CAPDは腹膜を使うため効率が低く、持続して行うことで補う。
b.循環系への影響が少ない。
✅ 正しい。1日中ゆっくり除水するため、短時間に大量に除水するHDのような血圧低下や心臓への負担が起こりにくい。
c.不均衡症状が起きにくい。
✅ 正しい。不均衡症候群は血液の尿素などが急に下がり、脳との間に浸透圧の差ができて頭痛・吐き気を起こすもの。CAPDは溶質の除去がゆるやかなので起こりにくい。
d.20 年以上の長期透析が可能である。
❌ 誤り。正しくは、長く続けると腹膜の機能が落ち、被嚢性腹膜硬化症のおそれも高まるため、腹膜透析を長期間続けるのは難しく、多くはHDへ移行する。
e.糖負荷量が少ない。
❌ 誤り。正しくは、除水のための浸透圧物質として透析液にブドウ糖を使い、それが腹膜から吸収されるため糖負荷は多い。高血糖・肥満・脂質異常の原因になる。
❌ 誤り。aが誤り。正しくはb・c。
❌ 誤り。a・eとも誤り。正しくはb・c。
✅ 正しい(=正答)。2つともHDと比べたCAPDの特徴である。
❌ 誤り。dが誤り。正しくはb・c。
❌ 誤り。d・eとも誤り。正しくはb・c。
【試験対策ポイント】
| 項目 | HD | CAPD |
|---|---|---|
| 小分子の除去効率 | 高い | 低い |
| 循環への影響 | 大きい | 小さい |
| 不均衡症候群 | 起こりうる | 起きにくい |
| 糖負荷 | 少ない | 多い |
| 長期継続 | 可能 | 腹膜の劣化で難しい |
| 残存腎機能 | 落ちやすい | 保ちやすい |
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