第36回 臨床工学技士国家試験 午前 第82問
医用機械工学第36回午前
第36回 臨床工学技士国家試験 午前 第82問(医用機械工学)の正答は 5 です。動圧は ½ρv² で、大動脈の血流速度を約1 m/s、血液の密度を約1050 kg/m³ とすると ½×1050×1²≒525 Pa(約4 mmHg)。
問題
循環器系の流体現象について誤っているのはどれか。
- 1. 血管に石灰化が起こると脈波伝搬速度が増加する。
- 2. 連銭(ルーロー)の形成により血液粘度が増加する。
- 3. 動脈血圧のピーク値は体の部位によって異なる。
- 4. 血管内径が小さくなると血管抵抗が上昇する。
- 5. 大動脈の動圧は静圧より大きい。 ✓
正答:5番
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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)
初回正答率 70.6%参考値
17人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — 大動脈の動圧は静圧より大きい。
動圧は ½ρv² で、大動脈の血流速度を約1 m/s、血液の密度を約1050 kg/m³ とすると ½×1050×1²≒525 Pa(約4 mmHg)。静圧にあたる血圧(約100 mmHg≒13 kPa)よりはるかに小さいので、5番が誤り。
【各選択肢の解説】
1. 血管に石灰化が起こると脈波伝搬速度が増加する。
✅ 正しい。脈波伝搬速度(PWV)は血管壁が硬いほど速くなる。石灰化で壁が硬くなるのでPWVは増加する(動脈硬化の指標に使われる)。
✅ 正しい。脈波伝搬速度(PWV)は血管壁が硬いほど速くなる。石灰化で壁が硬くなるのでPWVは増加する(動脈硬化の指標に使われる)。
2. 連銭(ルーロー)の形成により血液粘度が増加する。
✅ 正しい。赤血球が硬貨を積み重ねたように連なると流れにくくなり、見かけの粘度が上がる(特に低ずり速度で目立つ)。
✅ 正しい。赤血球が硬貨を積み重ねたように連なると流れにくくなり、見かけの粘度が上がる(特に低ずり速度で目立つ)。
3. 動脈血圧のピーク値は体の部位によって異なる。
✅ 正しい。圧脈波は末梢へ伝わる途中で反射波が重なり、末梢の動脈ほど収縮期血圧が高くなる(脈圧の増大)。
✅ 正しい。圧脈波は末梢へ伝わる途中で反射波が重なり、末梢の動脈ほど収縮期血圧が高くなる(脈圧の増大)。
4. 血管内径が小さくなると血管抵抗が上昇する。
✅ 正しい。ハーゲン・ポアズイユの式から、血管抵抗は半径の4乗に反比例する(R=8μL/πr⁴)。
✅ 正しい。ハーゲン・ポアズイユの式から、血管抵抗は半径の4乗に反比例する(R=8μL/πr⁴)。
5. 大動脈の動圧は静圧より大きい。
❌ 誤り(=正答)。正しくは動圧(約0.5 kPa)は静圧(血圧・約13 kPa)よりはるかに小さい。
❌ 誤り(=正答)。正しくは動圧(約0.5 kPa)は静圧(血圧・約13 kPa)よりはるかに小さい。
【試験対策ポイント】
- ベルヌーイ:全圧=静圧+動圧(½ρv²)+位置による圧
- 血管抵抗 R∝1/r⁴(ハーゲン・ポアズイユ)。内径が半分で抵抗は16倍
- 血管が硬い→PWV増加
- 血液は非ニュートン流体。赤血球の連銭形成・ヘマトクリット上昇で粘度が上がる
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