第36回 臨床工学技士国家試験 午後 第15問
第36回 臨床工学技士国家試験 午後 第15問(循環器系)の正答は 3 です。術後の肺血栓塞栓症の多くは、下肢の深部静脈にできた血栓が肺に飛んで起こる。
- 1. a、b、c
- 2. a、b、e
- 3. a、d、e ✓
- 4. b、c、d
- 5. c、d、e
正答:3番
初回正答率 83.3%参考値
18人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
術後の肺血栓塞栓症の多くは、下肢の深部静脈にできた血栓が肺に飛んで起こる。予防は、Virchowの3要素のうち血流のうっ滞と凝固の亢進を抑えること=早期離床・弾性ストッキング(理学的予防)と抗凝固療法(薬物的予防)である。
【各選択肢の解説】
a.早期離床
✅ 正しい。歩くことで下腿の筋ポンプが働き、下肢静脈のうっ滞を防いで深部静脈血栓をできにくくする。
b.酸素療法
❌ 誤り。酸素投与は血栓の形成に作用しない。正しくは、肺血栓塞栓症が起きた後の低酸素血症に対する治療手段である。
c.抗血小板療法
❌ 誤り。静脈血栓は血流が遅い所でフィブリンが主体となってできるため、血小板を抑える薬の効果は小さい。正しくは、抗血小板療法は血小板が主体の動脈血栓(心筋梗塞・脳梗塞)の予防に用いる。
d.抗凝固療法
✅ 正しい。低用量未分画ヘパリン・低分子ヘパリン・フォンダパリヌクスなどで凝固系を抑え、静脈血栓を予防する。出血の危険とのバランスで、リスクの高い手術で用いる。
e.弾性ストッキングの装着
✅ 正しい。下肢を段階的に圧迫して静脈の血流速度を上げ、うっ滞を防ぐ。間欠的空気圧迫法も同じ目的の理学的予防である。
❌ 誤り。b・cが誤った記述。正しくはa・d・e。
❌ 誤り。bが誤った記述。正しくはa・d・e。
✅ 正しい(=正答)。a・d・eとも正しい記述である。
❌ 誤り。b・cが誤った記述。正しくはa・d・e。
❌ 誤り。cが誤った記述。正しくはa・d・e。
【試験対策ポイント】
| 予防の種類 | 方法 | 抑える要素 |
|---|---|---|
| 理学的 | 早期離床・弾性ストッキング・間欠的空気圧迫法 | 血流のうっ滞 |
| 薬物的 | 抗凝固薬(ヘパリン類など) | 凝固の亢進 |
静脈血栓=抗凝固、動脈血栓=抗血小板、と分けて覚える。
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