第36回 臨床工学技士国家試験 午後 第16問
第36回 臨床工学技士国家試験 午後 第16問(内分泌・代謝系)の正答は 2 です。二次性高血圧は原因となる病気がはっきりした高血圧で、ホルモン過剰による内分泌性高血圧が代表である。
- 1. a、b、c
- 2. a、b、e ✓
- 3. a、d、e
- 4. b、c、d
- 5. c、d、e
正答:2番
初回正答率 73.3%参考値
15人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
二次性高血圧は原因となる病気がはっきりした高血圧で、ホルモン過剰による内分泌性高血圧が代表である。原発性アルドステロン症・Cushing症候群・褐色細胞腫はいずれも血圧を上げるホルモンが過剰になる病気で、内分泌性二次性高血圧の代表的な3疾患である。cのEbstein奇形は高血圧の原因にならない。
【各選択肢の解説】
a.原発性アルドステロン症
✅ 正しい。副腎皮質からアルドステロンが過剰に出て、腎臓でNaと水が保持されて高血圧になる。Kが排泄されて低K血症を伴うことが多い。
b.Cushing 症候群
✅ 正しい。コルチゾール過剰で高血圧・中心性肥満・満月様顔貌・耐糖能異常をきたす。コルチゾールにはNaを保持する作用や血管の昇圧物質への反応を強める作用があり、血圧が上がる。
c.Ebstein 奇形
❌ 誤り。高血圧の原因にはならない。正しくは、三尖弁が右室側へ落ち込んで付着する先天性心疾患で、三尖弁閉鎖不全・右心不全・不整脈(WPW症候群の合併が多い)を起こす。
d.甲状腺機能低下症
✅ 原因になりうる。末梢血管抵抗が上がって拡張期高血圧をきたすことがあり、日本高血圧学会の高血圧治療ガイドライン(JSH2019)でも甲状腺機能亢進症とともに内分泌性二次性高血圧の原因に挙げられている。ただし頻度・典型度はa・b・eに比べて低く、主な症状は徐脈・寒がり・浮腫・体重増加などの低代謝の症状である。
e.褐色細胞腫
✅ 正しい。副腎髄質などからカテコラミンが過剰に出て、発作性または持続性の高血圧・頭痛・発汗・動悸を起こす。
❌ 誤り。cのEbstein奇形は高血圧の原因にならない。正しくは、cの代わりにeの褐色細胞腫を入れたa・b・e。
✅ 正しい(=正答)。a・b・eとも二次性高血圧の代表的な原因疾患で、3つとも明確に正しい組合せである。
❌ 誤り。dも原因になりうるが頻度・典型度は低く、代表的な原因であるbのCushing症候群が抜けている。正しくは、dの代わりにbを入れたa・b・e。
❌ 誤り。高血圧の原因にならないcが入っている。正しくは、代表的な3疾患をそろえたa・b・e。
❌ 誤り。高血圧の原因にならないcが入っている。正しくは、代表的な3疾患をそろえたa・b・e。
【試験対策ポイント】
- 内分泌性:原発性アルドステロン症(低K血症)・Cushing症候群・褐色細胞腫(発作性高血圧)が代表。甲状腺機能亢進症(収縮期高血圧)・甲状腺機能低下症(拡張期高血圧)も原因になりうる
- 腎性:腎実質性・腎血管性
- その他:睡眠時無呼吸症候群・薬剤性
- 若年発症・急な発症・治療に抵抗する高血圧では二次性を疑う
- 組合せ問題で「なりうる」肢が混じるときは、明確に誤りの肢(本問ではc)を外し、代表的な疾患がそろう組合せを選ぶ
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