第36回 臨床工学技士国家試験 午後 第25問
第36回 臨床工学技士国家試験 午後 第25問(計測工学)の正答は 4 です。商用交流雑音(ハム、50/60Hz)は、電源配線から人体に誘導されて両方の電極に同じ大きさで乗る(同相)雑音である。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d ✓
- 5. d、e
正答:4番
初回正答率 81.3%参考値
16人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
商用交流雑音(ハム、50/60Hz)は、電源配線から人体に誘導されて両方の電極に同じ大きさで乗る(同相)雑音である。差をとって同相分を打ち消す差動増幅器と、その周波数だけを落とすハムフィルタが対策になる。
【各選択肢の解説】
a.移動平均処理
❌ 誤り。正しくは、隣り合う複数のデータを平均して波形を滑らかにする処理で、主に高周波の細かい雑音を減らす平滑化に用いる。
b.加算平均処理
❌ 誤り。正しくは、刺激やR波に同期させて同じ波形を繰り返し加算し、信号と無関係にばらつく雑音を減らす方法で、誘発電位や加算平均心電図に用いる。
c.差動増幅器
✅ 正しい。2つの入力の差だけを増幅し、両方に等しく乗った同相の雑音(ハム)を打ち消す。打ち消す能力は同相除去比(CMRR)で表し、大きいほど良い。
d.ハムフィルタ
✅ 正しい。50Hzまたは60Hz付近だけを狭く減衰させるフィルタ(ノッチフィルタ)で、心電図に残った交流雑音を取り除く。
e.AC ラインフィルタ
❌ 誤り。生体信号に乗ったハムを取る手段ではない。正しくは、機器の電源入力部に入れて、電源線を伝わる雑音が機器に入る・機器から出るのを抑える部品である。
❌ 誤り。a・bが誤った記述。正しくはc・d。
❌ 誤り。a・eが誤った記述。正しくはc・d。
❌ 誤り。bが誤った記述。正しくはc・d。
✅ 正しい(=正答)。c・dとも正しい記述である。
❌ 誤り。eが誤った記述。正しくはc・d。
【試験対策ポイント】
| 対策 | 何を減らすか |
|---|---|
| 差動増幅器(高CMRR) | 両電極に同相で乗る雑音(ハム) |
| ハムフィルタ | 50/60Hzの交流雑音 |
| 加算平均 | 刺激に同期しないランダムな雑音(誘発電位) |
| 移動平均 | 高周波の細かい雑音(平滑化) |
ほかに、電極の接触インピーダンスを下げる・リード線をまとめる・接地を確実にすることもハム対策になる。
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