MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第36回 臨床工学技士国家試験 午後 第29問

生体物理・化学現象の計測第36回午後

第36回 臨床工学技士国家試験 午後 第29問(生体物理・化学現象の計測)の正答は 1 です。耳用赤外線体温計は、鼓膜が自らの温度に応じて放射している赤外線を受け取って温度を求める放射温度計である。

問題
耳用赤外線体温計による体温計測について誤っているのはどれか。
  1. 1. 鼓膜に赤外線を照射する。 ✓
  2. 2. 検出器にサーモパイルが使用されている。
  3. 3. 1 秒程度で計測できる。
  4. 4. 挿入する角度により測定値がばらつく。
  5. 5. 鼓膜温は腋窩温よりも高い。

正答:1番

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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 64.3%参考値

14人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:1番 — 鼓膜に赤外線を照射する。

耳用赤外線体温計は、鼓膜が自らの温度に応じて放射している赤外線を受け取って温度を求める放射温度計である。体温計から赤外線を出して当てるのではないので、1番が誤りである。


【各選択肢の解説】

1. 鼓膜に赤外線を照射する。
❌ 誤り(=正答)。正しくは、鼓膜から放射される赤外線を検出器で受け取る(受動的に測る)。
2. 検出器にサーモパイルが使用されている。
✅ 正しい。サーモパイルは多数の熱電対を直列につないだ素子で、赤外線を吸収して温まった部分と冷たい部分の温度差に応じた電圧を出す。
3. 1 秒程度で計測できる。
✅ 正しい。体温計自体が鼓膜と同じ温度になるまで待つ必要がない(熱平衡を待たない)ので、短時間で測れる。
4. 挿入する角度により測定値がばらつく。
✅ 正しい。外耳道は曲がっているため、角度がずれると鼓膜より温度の低い外耳道の壁を測ってしまい、値が変わる。
5. 鼓膜温は腋窩温よりも高い。
✅ 正しい。鼓膜は内頸動脈系の血流を受け深部の温度に近いため、皮膚表面に近い腋窩温より一般に高い。

【試験対策ポイント】

  • 耳用赤外線体温計=放射温度計:物体が出す赤外線の量は温度で決まる(Stefan-Boltzmannの法則)
  • 検出器:サーモパイル(熱電対を直列にした素子)
  • 長所:短時間で測れる/短所:挿入角度・耳垢で誤差
  • 体温の目安:直腸温・鼓膜温(深部温に近い)>口腔温>腋窩温
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