第36回 臨床工学技士国家試験 午後 第30問
第36回 臨床工学技士国家試験 午後 第30問(生体物理・化学現象の計測)の正答は 5 です。ランベルト・ベールの法則は、吸光度A=εcl(ε:モル吸光係数、c:濃度、l:光路長)と、A=−log₁₀(I/I₀)(I/I₀:透過率)の2つで表す。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e ✓
正答:5番
初回正答率 58.3%参考値
12人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
ランベルト・ベールの法則は、吸光度A=εcl(ε:モル吸光係数、c:濃度、l:光路長)と、A=−log₁₀(I/I₀)(I/I₀:透過率)の2つで表す。吸光度は濃度と光路長に比例し、透過光の強さは光路長に対して指数関数的に減る。
【各選択肢の解説】
a.吸光度は透過率に比例する。
❌ 誤り。正しくは、吸光度は透過率Tの対数にマイナスを付けたもの(A=−log₁₀T)で、透過率が大きいほど吸光度は小さくなる。
b.吸光度は光路長に反比例する。
❌ 誤り。A=εclなので、正しくは吸光度は光路長lに比例する。
c.吸光度は-1 ~1 の範囲の値で表す。
❌ 誤り。透過率は0〜1なので、A=−log₁₀Tは0以上となる。正しくは、吸光度は0以上の値をとり、1を超えることもある(透過率10%でA=1、1%でA=2)。
d.モル吸光係数は物質によって異なる。
✅ 正しい。εは物質ごと、また光の波長ごとに決まった値である。この違いを利用して、パルスオキシメータは酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンを見分ける。
e.透過光の強度は光路長に対して指数関数的に減少する。
✅ 正しい。I=I₀×10^(−εcl)なので、光路長lが一定量増えるたびに透過光は同じ割合で減っていく。
❌ 誤り。a・bが誤った記述。正しくはd・e。
❌ 誤り。aが誤った記述。正しくはd・e。
❌ 誤り。b・cが誤った記述。正しくはd・e。
❌ 誤り。cが誤った記述。正しくはd・e。
✅ 正しい(=正答)。d・eとも正しい記述である。
【試験対策ポイント】
- A=εcl=−log₁₀(I/I₀)、I=I₀×10^(−εcl)
- 吸光度:濃度・光路長に比例/透過光:光路長に対して指数関数的に減少
- 透過率と吸光度は対数の関係(T=0.1→A=1、T=0.01→A=2)
- 応用:パルスオキシメータ・分光光度計
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