第36回 臨床工学技士国家試験 午後 第64問
呼吸療法装置第36回午後
第36回 臨床工学技士国家試験 午後 第64問(呼吸療法装置)の正答は 5 です。吸入した一酸化窒素(NO)は肺血管を拡張させた後、血中でヘモグロビンと結合して速やかに不活化されるので、全身の血管にはほとんど作用しない=選択的肺血管拡張。
問題
一酸化窒素吸入療法の有害事象として誤っているのはどれか。
- 1. 左心不全の増悪
- 2. メトヘモグロビン血症
- 3. 中止後の肺動脈圧の上昇
- 4. 二酸化窒素による気道損傷
- 5. 体血管拡張による血圧低下 ✓
正答:5番
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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)
初回正答率 40.6%難問
32人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — 体血管拡張による血圧低下
吸入した一酸化窒素(NO)は肺血管を拡張させた後、血中でヘモグロビンと結合して速やかに不活化されるので、全身の血管にはほとんど作用しない=選択的肺血管拡張。体血管拡張による血圧低下は起こりにくく、有害事象として誤っている。
【各選択肢の解説】
1. 左心不全の増悪
✅ 正しい(有害事象である)。肺血管が拡張すると左心房・左心室へ戻る血液が増え、左心機能が低下している患者では肺うっ血・肺水腫が悪化しうる。
✅ 正しい(有害事象である)。肺血管が拡張すると左心房・左心室へ戻る血液が増え、左心機能が低下している患者では肺うっ血・肺水腫が悪化しうる。
2. メトヘモグロビン血症
✅ 正しい(有害事象である)。NOがヘモグロビンと反応してメトヘモグロビンを生じるので、投与中は血中濃度を監視する。
✅ 正しい(有害事象である)。NOがヘモグロビンと反応してメトヘモグロビンを生じるので、投与中は血中濃度を監視する。
3. 中止後の肺動脈圧の上昇
✅ 正しい(有害事象である)。急に中止すると反跳(リバウンド)で肺動脈圧が上がり酸素化が悪化するため、少しずつ減量して中止する。
✅ 正しい(有害事象である)。急に中止すると反跳(リバウンド)で肺動脈圧が上がり酸素化が悪化するため、少しずつ減量して中止する。
4. 二酸化窒素による気道損傷
✅ 正しい(有害事象である)。NOは酸素と反応して毒性の強い二酸化窒素(NO₂)を生じるので、吸入気中のNO₂濃度を監視する。
✅ 正しい(有害事象である)。NOは酸素と反応して毒性の強い二酸化窒素(NO₂)を生じるので、吸入気中のNO₂濃度を監視する。
5. 体血管拡張による血圧低下
❌ 誤り(=正答)。吸入されたNOはヘモグロビンに結合して不活化され、体血管まで届かない。正しくはNO吸入は肺血管だけを選択的に拡張し、体血圧はほとんど下げない。
❌ 誤り(=正答)。吸入されたNOはヘモグロビンに結合して不活化され、体血管まで届かない。正しくはNO吸入は肺血管だけを選択的に拡張し、体血圧はほとんど下げない。
【試験対策ポイント】
| 有害事象 | しくみ |
|---|---|
| メトヘモグロビン血症 | NO+ヘモグロビン |
| NO₂による気道・肺障害 | NO+酸素 |
| 中止後の肺高血圧(リバウンド) | 急な中止 |
| 左心不全の増悪 | 肺血流の増加→左心への負荷 |
- 体血圧を下げない=選択的肺血管拡張が吸入療法の利点
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