第36回 臨床工学技士国家試験 午後 第70問
第36回 臨床工学技士国家試験 午後 第70問(体外循環・補助循環)の正答は 3 です。細胞内液型心筋保護液はNa⁺を細胞内液並みに低くした液(b)。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c ✓
- 4. c、d
- 5. d、e
正答:3番
初回正答率 55.6%参考値
18人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
細胞内液型心筋保護液はNa⁺を細胞内液並みに低くした液(b)。逆行性心筋保護は冠静脈洞から注入するが、右室の静脈血の多くは冠静脈洞を通らず直接右房へ戻るため、右室に保護液が届きにくい(c)。
【各選択肢の解説】
a.人工心肺の送血回路から側枝を出して心筋保護液を注入する。
❌ 誤り。心筋保護液は圧・流量・温度を管理して注入する必要がある。正しくは専用の心筋保護回路(専用ポンプ・熱交換器)から大動脈基部・冠動脈口・冠静脈洞へ注入する。
b.細胞内液型心筋保護液中のNa⁺ 濃度は細胞外液型より低い。
✅ 正しい。細胞内液型(HTK液など)はNa⁺を細胞内液並みに低くし、活動電位を起こさせずに心停止させる。細胞外液型(St. Thomas液など)はNa⁺が細胞外液に近い。
c.逆行性心筋保護では右室の心筋保護液灌流が不十分となりやすい。
✅ 正しい。右室の静脈血は前心臓静脈などから冠静脈洞を通らず右房へ直接戻る分が多いので、冠静脈洞から逆向きに入れた液は右室に行き渡りにくい。
d.血液併用心筋保護液では晶質液性心筋保護液より注入温度を低くする。
❌ 誤り。血液は低温で粘性が上がり、微小循環に行き渡りにくくなる。正しくは血液併用心筋保護液は晶質液性と同程度かそれより高い温度で用い、常温〜温血で注入する方法もある。
e.心筋保護液の初回注入量の目安は80 mL/kg である。
❌ 誤り。80 mL/kgは過量である。正しくは初回注入量の目安はおおむね10〜20 mL/kg。
❌ 誤り。aが誤り。正しくはb・cの組合せ。
❌ 誤り。a・eとも誤り。正しくはb・cの組合せ。
✅ 正しい(=正答)。b・cとも正しい記述である。
❌ 誤り。dが誤り。正しくはb・cの組合せ。
❌ 誤り。d・eとも誤り。正しくはb・cの組合せ。
【試験対策ポイント】
| 項目 | 押さえる点 |
|---|---|
| 細胞外液型 | Na⁺は細胞外液に近い・K⁺を高めて停止(St. Thomas液など) |
| 細胞内液型 | Na⁺が低い(HTK液など) |
| 順行性 | 大動脈基部・冠動脈口から注入 |
| 逆行性 | 冠静脈洞から注入・右室に届きにくい |
| 注入 | 専用の心筋保護回路で圧・温度を管理 |
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