MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第36回 臨床工学技士国家試験 午後 第72問

体外循環・補助循環第36回午後

第36回 臨床工学技士国家試験 午後 第72問(体外循環・補助循環)の正答は 2 です。V-A ECMO(PCPS)はヘパリンで抗凝固を行い(a)、逆行性の動脈送血のため高度大動脈弁閉鎖不全では左室が過伸展し禁忌となる(e)。

問題
V-A ECMO(PCPS)について正しいのはどれか。 a.抗凝固療法にはヘパリンを使用する。 b.左心室前負荷を増加させる。 c.ウェットラングとはガス交換膜からの血漿リーク発生である。 d.IABP との併用は禁忌である。 e.高度大動脈弁閉鎖不全を有する患者への使用は禁忌である。
  1. 1. a、b
  2. 2. a、e
  3. 3. b、c
  4. 4. c、d
  5. 5. d、e

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — a、e

V-A ECMO(PCPS)はヘパリンで抗凝固を行い(a)、逆行性の動脈送血のため高度大動脈弁閉鎖不全では左室が過伸展し禁忌となる(e)。この2つが正しく、組合せは2番。


【各選択肢の解説】

a. 抗凝固療法にはヘパリンを使用する。
✅ 正しい。回路内凝固を防ぐためヘパリンでACTを管理する。
b. 左心室前負荷を増加させる。
❌ 誤り。V-A ECMOは静脈脱血で前負荷を減らす一方、逆行性送血で左室後負荷を増加させる。
c. ウェットラングとはガス交換膜からの血漿リーク発生である。
❌ 誤り。ウェットラングは膜内での水蒸気凝結によるガス交換能低下を指す。血漿リークとは区別される。
d. IABPとの併用は禁忌である。
❌ 誤り。IABPは後負荷軽減目的でしばしば併用される。禁忌ではない。
e. 高度大動脈弁閉鎖不全を有する患者への使用は禁忌である。
✅ 正しい。逆行性送血で左室が過伸展・拡張し、肺うっ血や左室破綻を招くため禁忌。

よって正しい記述はa・e → 組合せは2番が正答。


【試験対策ポイント】

V-A ECMO(PCPS):大腿静脈脱血→人工肺→大腿動脈へ逆行性送血。特徴=前負荷↓・後負荷↑(左室が開かず過伸展しやすい)。左室ベント目的でIABPやImpella併用可(禁忌でない)。高度AR(大動脈弁閉鎖不全)は禁忌。抗凝固はヘパリン(ACT管理)。合併症=下肢虚血、ミキシングゾーン、血漿リーク・ウェットラング。

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