第36回 臨床工学技士国家試験 午後 第72問
第36回 臨床工学技士国家試験 午後 第72問(体外循環・補助循環)の正答は 2 です。V-A ECMO(PCPS)は静脈から脱血し、動脈へ逆行性に送血する。
- 1. a、b
- 2. a、e ✓
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e
正答:2番
初回正答率 61.1%参考値
18人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
V-A ECMO(PCPS)は静脈から脱血し、動脈へ逆行性に送血する。回路の凝固を防ぐ抗凝固はヘパリン(a)、逆行性送血は左室の後負荷を増やすため、高度の大動脈弁閉鎖不全では血液が左室へ逆流して左室が拡張するので禁忌(e)。
【各選択肢の解説】
a.抗凝固療法にはヘパリンを使用する。
✅ 正しい。血液が人工肺・回路に触れると凝固が進むため、ヘパリンを持続投与しACTなどで管理する。
b.左心室前負荷を増加させる。
❌ 誤り。右房から脱血するので右心・肺を通って左室へ戻る血液は減る。正しくは左室の前負荷は減り、逆行性送血で後負荷が増える。
c.ウェットラングとはガス交換膜からの血漿リーク発生である。
❌ 誤り。正しくはウェットラングは膜のガス側で水蒸気が結露し、水滴がガスの通り道をふさいでガス交換能が落ちる現象。血漿リークは膜の細孔から血漿成分がガス側へ漏れ出す別の現象。
d.IABP との併用は禁忌である。
❌ 誤り。正しくはIABPは左室の後負荷を下げ冠血流を増やす目的で、V-A ECMOとしばしば併用される。
e.高度大動脈弁閉鎖不全を有する患者への使用は禁忌である。
✅ 正しい。逆行性に送られた血液が大動脈弁から左室へ逆流し、左室の過伸展・肺うっ血を招くため禁忌。
❌ 誤り。bが誤り。正しくはa・eの組合せ。
✅ 正しい(=正答)。a・eとも正しい記述である。
❌ 誤り。b・cとも誤り。正しくはa・eの組合せ。
❌ 誤り。c・dとも誤り。正しくはa・eの組合せ。
❌ 誤り。dが誤り。正しくはa・eの組合せ。
【試験対策ポイント】
- V-A ECMO:静脈脱血→人工肺→動脈へ逆行性送血。左室の前負荷↓・後負荷↑
- 禁忌:高度の大動脈弁閉鎖不全(左室へ逆流する)
- ウェットラング=ガス側の結露/血漿リーク=血漿成分が膜を通って漏れる。どちらも人工肺の性能低下だが原因が違う
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