第36回 臨床工学技士国家試験 午後 第74問
第36回 臨床工学技士国家試験 午後 第74問(血液浄化療法装置)の正答は 4 です。血液浄化の物質移動は「何が・何によって動くか」の組合せで覚える。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d ✓
- 5. d、e
正答:4番
初回正答率 50%参考値
20人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
血液浄化の物質移動は「何が・何によって動くか」の組合せで覚える。拡散=濃度差で溶質、限外濾過=圧力差で溶媒(水)、浸透=濃度差(浸透圧)で溶媒が動く。半透膜は細孔の大きさで分子をふるい分ける。
【各選択肢の解説】
a.限外濾過 ― 溶質の濃度差による移動
❌ 誤り。濃度差による溶質の移動は拡散である。正しくは限外濾過は膜間の圧力差による溶媒(水)の移動で、水に溶けた溶質も一緒に運ばれる(対流)。
b.拡散 ― 圧力差による移動
❌ 誤り。圧力差で動くのは限外濾過である。正しくは拡散は濃度差による溶質の移動。
c.浸透 ― 溶媒の移動
✅ 正しい。半透膜を隔てて、溶質濃度の低い側から高い側へ溶媒(水)が移動する現象である。
d.半透膜 ― 細孔によるふるい分け
✅ 正しい。細孔より小さい分子は通し、大きい分子は通さない。透析膜の性能はこのふるい分けで決まる。
e.吸着 ― 吸着材への溶解
❌ 誤り。吸着材の中へ溶け込むのではない。正しくは吸着は吸着材の表面に物質が物理的・化学的に結合して付く現象。
❌ 誤り。a・bとも誤り。正しくはc・dの組合せ。
❌ 誤り。a・eとも誤り。正しくはc・dの組合せ。
❌ 誤り。bが誤り。正しくはc・dの組合せ。
✅ 正しい(=正答)。c・dとも正しい組合せである。
❌ 誤り。eが誤り。正しくはc・dの組合せ。
【試験対策ポイント】
| 原理 | 動くもの | 駆動力 | 主な治療 |
|---|---|---|---|
| 拡散 | 溶質 | 濃度差 | 血液透析(HD) |
| 限外濾過 | 溶媒(水)+溶質 | 圧力差 | 除水・血液濾過(HF) |
| 浸透 | 溶媒(水) | 濃度差(浸透圧) | 腹膜透析の除水 |
| 吸着 | 溶質 | 吸着材表面への結合 | 血液吸着・血漿吸着 |
拡散と限外濾過の駆動力の入れ替えが定番のひっかけ。
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