MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第37回 臨床工学技士国家試験 午前 第2問

医学的基礎第37回午前

第37回 臨床工学技士国家試験 午前 第2問(医学的基礎)の正答は 4 です。β酸化は1回転ごとにアセチルCoA(炭素2個)を1分子切り出すため、脂肪酸鎖は炭素2個分短くなる。

問題
脂肪酸の代謝について誤っているのはどれか。
  1. 1. 中性脂肪が分解すると脂肪酸とグリセロールが生じる。
  2. 2. 脂肪酸のb 酸化によってアセチルCoA が生じる。
  3. 3. 脂肪酸のb 酸化はミトコンドリアのマトリックスで行われる。
  4. 4. b 酸化が1 回転すると脂肪酸の分子鎖が炭素1 つ分短くなる。
  5. 5. 脂肪酸の代謝にはクエン酸回路(TCA サイクル)が関与する。

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — β酸化が1回転すると脂肪酸の分子鎖が炭素1つ分短くなる。

β酸化は1回転ごとにアセチルCoA(炭素2個)を1分子切り出すため、脂肪酸鎖は炭素2個分短くなる。「1つ分」とする4番が誤りで、これが正答。


【各選択肢の解説】

1. 中性脂肪が分解すると脂肪酸とグリセロールが生じる。
✅ 正しい。トリグリセリド(中性脂肪)はリパーゼで脂肪酸3分子とグリセロール1分子に加水分解される。
2. 脂肪酸のβ酸化によってアセチルCoAが生じる。
✅ 正しい。β酸化はアセチルCoAを生成し、これがTCA回路へ入る。
3. 脂肪酸のβ酸化はミトコンドリアのマトリックスで行われる。
✅ 正しい。長鎖脂肪酸はカルニチンを介して内膜を通過し、マトリックスでβ酸化を受ける。
4. β酸化が1回転すると脂肪酸の分子鎖が炭素1つ分短くなる。
❌ 誤り。1回転でアセチルCoA(炭素2個)が外れるため、炭素2個分短くなる。
5. 脂肪酸の代謝にはクエン酸回路(TCAサイクル)が関与する。
✅ 正しい。生じたアセチルCoAはTCA回路で酸化されATP産生に寄与する。

【試験対策ポイント】

β酸化=脂肪酸をミトコンドリアで炭素2個ずつ切り出しアセチルCoAを生成。1回転でアセチルCoA1分子・FADH2・NADHを産生。生じたアセチルCoAはTCA回路→電子伝達系でATPを産生。飢餓時はアセチルCoAからケトン体が生成される。生化学の頻出テーマ。

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