MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第37回 臨床工学技士国家試験 午前 第28問

生体物理・化学現象の計測第37回午前

第37回 臨床工学技士国家試験 午前 第28問(生体物理・化学現象の計測)の正答は 3 です。トランジットタイム型(伝播時間差型)超音波血流計は、流れの上流・下流方向に超音波を送り、血流により生じる伝播時間の差から流量を求める。

問題
トランジットタイム型超音波血流計で誤っているのはどれか。
  1. 1. 血流に対して順方向および逆方向の超音波を照射する。
  2. 2. 流路全体は十分広い超音波音場に置かれる。
  3. 3. 赤血球で散乱された超音波を測定する。
  4. 4. 血流が速いほど伝播時間差は大きい。
  5. 5. 体外循環回路の流量計測に用いる。

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 赤血球で散乱された超音波を測定する。

トランジットタイム型(伝播時間差型)超音波血流計は、流れの上流・下流方向に超音波を送り、血流により生じる伝播時間の差から流量を求める。赤血球の散乱波(周波数偏移)を利用するのはドプラ式であり、3番は誤りで正答。


【各選択肢の解説】

1. 血流に対して順方向および逆方向の超音波を照射する。
✅ 正しい。上流→下流と下流→上流の両方向に超音波を送り伝播時間を比較する。
2. 流路全体は十分広い超音波音場に置かれる。
✅ 正しい。管路全体を音場で捉え、断面平均流量を計測する。
3. 赤血球で散乱された超音波を測定する。
❌ 誤り。これはドプラ式の原理。トランジットタイム式は伝播時間差を測定し、散乱波は用いない。
4. 血流が速いほど伝播時間差は大きい。
✅ 正しい。流速に比例して順逆方向の伝播時間差が大きくなる。
5. 体外循環回路の流量計測に用いる。
✅ 正しい。人工心肺・補助循環回路の非侵襲的流量計測に広く用いられる(クランプオン型)。

【試験対策ポイント】

血流計の原理を区別:トランジットタイム(伝播時間差)型=順逆方向の超音波伝播時間差から流量。管路全体を計測し体外循環回路に多用/超音波ドプラ型=赤血球散乱波の周波数偏移から流速/電磁血流計=ファラデーの電磁誘導。「散乱波=ドプラ」「時間差=トランジットタイム」の対応が鍵。

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