第37回 臨床工学技士国家試験 午前 第28問
生体物理・化学現象の計測第37回午前
第37回 臨床工学技士国家試験 午前 第28問(生体物理・化学現象の計測)の正答は 3 です。トランジットタイム型は、超音波が流れに乗って進むときと逆らって進むときの伝わる時間の差から流量を求める。
問題
トランジットタイム型超音波血流計で誤っているのはどれか。
- 1. 血流に対して順方向および逆方向の超音波を照射する。
- 2. 流路全体は十分広い超音波音場に置かれる。
- 3. 赤血球で散乱された超音波を測定する。 ✓
- 4. 血流が速いほど伝播時間差は大きい。
- 5. 体外循環回路の流量計測に用いる。
正答:3番
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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)
初回正答率 25%参考値
16人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — 赤血球で散乱された超音波を測定する。
トランジットタイム型は、超音波が流れに乗って進むときと逆らって進むときの伝わる時間の差から流量を求める。赤血球に当たって返ってきた超音波(散乱波)の周波数の変化を使うのはドプラ型で、3番はこの2つの取り違えである。
【各選択肢の解説】
1. 血流に対して順方向および逆方向の超音波を照射する。
✅ 正しい。上流→下流と下流→上流の両方向に超音波を送り、それぞれの伝わる時間を測る。
✅ 正しい。上流→下流と下流→上流の両方向に超音波を送り、それぞれの伝わる時間を測る。
2. 流路全体は十分広い超音波音場に置かれる。
✅ 正しい。管の断面全体を音場に入れることで、断面のどこを流れる血液も時間差に反映され、平均流速×断面積として流量が求まる。
✅ 正しい。管の断面全体を音場に入れることで、断面のどこを流れる血液も時間差に反映され、平均流速×断面積として流量が求まる。
3. 赤血球で散乱された超音波を測定する。
❌ 誤り。これはドプラ型の原理。正しくはトランジットタイム型は、向かい合う2つの振動子の間を直接通り抜けた超音波の伝搬時間の差を測る。
❌ 誤り。これはドプラ型の原理。正しくはトランジットタイム型は、向かい合う2つの振動子の間を直接通り抜けた超音波の伝搬時間の差を測る。
4. 血流が速いほど伝播時間差は大きい。
✅ 正しい。順方向では流速の分だけ速く、逆方向では遅く伝わるため、流速が大きいほど時間差は大きくなる(時間差は流速にほぼ比例)。
✅ 正しい。順方向では流速の分だけ速く、逆方向では遅く伝わるため、流速が大きいほど時間差は大きくなる(時間差は流速にほぼ比例)。
5. 体外循環回路の流量計測に用いる。
✅ 正しい。回路のチューブの外からはさむだけで血液に触れずに流量を測れるため、人工心肺・補助循環の回路で使われる。
✅ 正しい。回路のチューブの外からはさむだけで血液に触れずに流量を測れるため、人工心肺・補助循環の回路で使われる。
【試験対策ポイント】
| 方式 | 測るもの |
|---|---|
| トランジットタイム型 | 順方向と逆方向の伝搬時間の差 |
| ドプラ型 | 赤血球の散乱波の周波数の変化 |
| 電磁血流計 | 磁場の中を流れる血液に生じる起電力(ファラデーの法則) |
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