第37回 臨床工学技士国家試験 午前 第36問
第37回 臨床工学技士国家試験 午前 第36問(各種治療機器)の正答は 5 です。超音波凝固切開装置は、ブレード(先端)を数十kHz・振幅100 µm程度で機械的に振動させ、組織との摩擦熱でたんぱく質を変性させて凝固・切開する。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e ✓
正答:5番
初回正答率 52.4%参考値
21人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
超音波凝固切開装置は、ブレード(先端)を数十kHz・振幅100 µm程度で機械的に振動させ、組織との摩擦熱でたんぱく質を変性させて凝固・切開する。電流を体に流さないので対極板はいらず、組織の温度も電気メスやレーザメスより低い。
【各選択肢の解説】
a.50 MHz 前後の振動を用いる。
❌ 誤り。MHzでは振幅をとれず、機械的な切開に向かない。正しくは数十kHz(20〜60 kHz程度)の振動を用いる。
b.先端は10~20 mm の距離で振動する。
❌ 誤り。正しくは先端の振幅は数十〜100 µm程度とごくわずかである。
c.生理食塩液を使用する。
❌ 誤り。正しくは超音波凝固切開装置は生理食塩液を使わない。洗浄液を流しながら組織を砕いて吸引するのは超音波手術器(超音波吸引装置)である。
d.凝固温度はレーザメスよりも低温である。
✅ 正しい。摩擦熱で組織を凝固させるため組織温度はおおむね100℃前後までにとどまり、高温で組織を蒸散させるレーザメスより低い。そのため周囲への熱損傷が少ない。
e.対極板は不要である。
✅ 正しい。高周波電流を体に流さず、機械的な振動で作用するため、電流の戻り道である対極板はいらない。
❌ 誤り。a・bとも誤った記述。正しくはd・eの組合せである。
❌ 誤り。aは誤った記述。正しくはd・eの組合せである。
❌ 誤り。b・cとも誤った記述。正しくはd・eの組合せである。
❌ 誤り。cは誤った記述。正しくはd・eの組合せである。
✅ 正しい(=正答)。d・eとも正しい記述である。
【試験対策ポイント】
| 装置 | エネルギー | 対極板 |
|---|---|---|
| 電気メス(モノポーラ) | 高周波電流 | 必要 |
| 超音波凝固切開装置 | 数十kHzの機械振動 | 不要 |
| 超音波手術器(吸引装置) | 数十kHzの振動で組織を砕いて吸引 | 不要 |
| レーザメス | 光 | 不要 |
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